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忘年山行・箱根三国山 その1
原口 藤雄

山行日 2005年12月18日
メンバー (L)田原(夫妻)、広瀬(夫妻)、別所、原口、他3名、別働隊:勝部

 御殿場駅で田原夫妻と落ち合いバスに乗る。一週間前に降った雪が北側斜面に残っている、結構寒そうだ。乙女トンネルを抜け、金時神社の前を通り、バスは右折して暫くで桃源台に着く。ここで私の山仲間と合流して出発。芦ノ湖を渡る寒い風が冷たかった。きれいなバンガローやキャンプ場の中を通り、湖尻新橋を渡り、芦ノ湖周回歩道を深良水門に向かう。水門を見学。手前の暗い樹林の中を行く、石畳の急坂を登る。一登足で湖尻峠で、正面に富士山がドーンと聳えている。右にはきれいな草付きで昨年の長尾峠から続いている尾根である。広瀬夫妻がここから合流し、スカイラインと平行した道を登り、深山の趣があるブナ林の中を小さな登り下りをくり返し、雪が残る斜面を登れば三国山である。結構寒い、温度を測ると-3℃であった。早速鍋に取り掛かるが、寒さの為なかなか沸騰しない。ガスのボンベが弱くなっている。それでも二時間程で鍋が出来上がりそうになった時、丁度良い具合に別所氏が乙女峠からやって来た。そこにフランス人夫妻にもチゲ鍋を味わってもらい、早々に下山することになった。まだ飲み足りない人がおったような感じだったが、元来た桃源台に向かう。途中、下塔ノ沢の共同浴場で汗を流し、小田原駅で解散した。
 追記 勝部氏は一時間程三国山の頂上で待ったが、寒さの為早々に下山になったとのことであった。

忘年山行・箱根三国山 その2 "えっ来たの"
別所 進三郎

 みんなで忘年会をワイワイやろうというところへ、ひょっこり顔を出して、(1)受けようという思いと、前日に忘年会が入っていて、(2)参加できなくなるかもしれないので、事前連絡しなかった事で、今日はどうなっちゃうんだろうと、心配しながら3時間を歩くことになりました。
 三峰のHPの12月7日付けのルームの概要に"御殿場9時30分発桃源台行きバスに乗車、食器と水1リットル持参"とあった。 これを頼りに今年5回目の忘年会を終え、夜中3時入床6時起床で御殿場への電車に乗り込む。今日は強い寒気を伴った西高東低の天気で青空が広がっており、車窓から富士山を垣間見つつ御殿場線の人となっていた。
 松田で三峰の誰かが乗り込んできて、挨拶になると思っていたら誰もいなかった。ちょっとヤナ感じがしたので原口さんに携帯を入れるが通じず、御殿場駅での出会いに期待する。
 9時30分に御殿場のバス停に並ぶが参加者はいない。そして乙女峠で下車し、登りにかかるが仰せの通りアルミ水筒2つ、ペットボトル一本と食器だけしか持ってこなかったことを意識し始める。小堀委員長に携帯電話して状況を話し、原口さんへの連絡を依頼した。
 もしも原口さんと連絡取れなかった場合は逢えないかも知れない。と言う事は、今日は食料なしで彷徨の可能性ありである。即ち、会えずに水だけで箱根外輪山縦走になるかもと思いながら丸岳、長尾峠そして湖尻峠と歩いて行き、前記の3時間心配稜線歩行になったのである。
 一方、ハイキングは冬晴れで、大きな富士山を右に、鏡に光が当った様な反射光がまぶしい芦ノ湖を左に、寒いが凛とした空気の中をマイペースで歩く。眼下の枯れ草色のゴルフコースや仙石原のススキの斜面が興味深い。中高年のハイカーと時々すれ違うが、晴天の下、出てきて良かったという顔に見えた。
 結果は、三国山頂で忘年鍋が炊かれていて、小生が向っていることも小堀さん-田原さん(*)-参加者と情報が届いており、直下のモートーに元気な返事が返ってきて"えっ来たの"にならなかったのである。そして無事皆と遭遇し、マイナス5℃でのビールを飲み、原口鍋(チゲ鍋+寄せ鍋)をたらふく頂いたのであります。
 帰りに小田原駅前近くの老舗"だるま"でテンプラ定食を味わいました。
* 原口(L)は携帯電話を携帯していなかった。


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