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集中山行・会津駒ヶ岳
その2 下ノ沢
別所 進三郎

山行日 2005年10月9日~10日
メンバー (L)紺野、土肥、別所

9日
 前夜ご厄介になった三澤邸(よい環境の中に、よいものを建てつつあり、今後もお世話になりたい)を後にして、"龍門の滝"の道標まで藤井さんの車で送ってもらい、ラッキーなスタートを切ったのだが。
見事な龍門の滝  龍門の滝見物台からの入渓路が判らなかったのが原因で、左岸を上下し、入渓してから約2時間かかって、やっと滝上に巻いて出た。その間、頭大の落石が紺野さんをかすめたり、根曲がり竹を掴む腕に力がなくなってきたりして、神経とエネルギーの消費を強いられ、今日のこれからが思いやられる。しばらくゴーロ歩きがつづくが滝が現れ始めるとリーダーの紺野さんが忙しくなる。登れそうな滝はザイルを出して、リードし、確保する。登りたくない滝は巻くのだが、巻き道は明瞭なものが少なく、藪漕ぎと、ルートづくりに励んで戴いた。
巻き道を探る  大瀑(10mの滝2本?)を超えて二俣に12:50到着。一休み後、雨になりそうな空模様の中を第2ゴルジュに入ってゆく。この辺から小滝と釜、瀞が連続し、感じの良いところだ。振り向くと紅葉し始めの対岸が美しい。
ゴルジュを行く  第3ゴルジュに入ると、霧雨も降ってきて薄ら寒く、日暮れも近くなり、先を急ぎたくなる。しかし沢は、より小滝が現れ、美しさが増してくる。夏の日差しの中ではワイワイ言って、シャワークライミングを楽しめそうな所だ。また、奥の二俣までザイルを出した滝は7本位あったが、全て長さ15mのザイルを使用し、30mザイルは使わなかった。
 奥の二俣手前の滝で、先行5名のパーティーが2箇所に分かれて、幕営準備をしていた。我々もと当るが、テントを設置するスペースが見つからなかったのと、彼らの下流に設置することを嫌って、滝を越してから探すことにした。幸い沢中に整地すれば何とか張れるスペースを見つけザックを降ろした。17:12だった。
 タープの下に2人用テントを張り、乾いた衣服に着替えると、気持ちも落ち着いて、楽しい夕食になった。明日は困難な滝も無く、きれいな草原を行くだけということで、土肥さんが担ぎ上げた、そば焼酎やあわもり等の濃いお酒で酔い、仕上げに紺野さんの豚汁と栗ご飯などをいただく。
夏ならシャワーで突破するのだが 10日
 曇り空の下、7:30幕営地を離れる。二俣を左に取り、30分も登ると源頭の流れになり、水が涸れてくる。朝露の根曲がりの藪に突っ込み30分の格闘で、池塘のほとりに出た。期待した草原歩きは短く、すぐ駒ヶ岳山荘への登山道にたどりついた。
 登山道で沢道具をしまっていると、登山者が次から次へと登ってくる、その中に斉藤(篤)夫妻がいた。夫妻はエールを交換後先発する。
 我々も集中時間に合わすべく木の道を駒ケ岳頂上に向った。
 立派な山頂標識のある山頂に9:30着。霧で視界が無く登山者で混雑していた。10時集中山行全員が集合し、記念写真となった。


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