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八ヶ岳裏同心ルンゼ
荻原 健一

山行日 2005年12月10日~11日
メンバー (L)荻原、小幡、高橋(俊)

12月10日
 金曜夜に八王子駅南口で集合し、定番の格安割引俊介号で小淵沢へ。延命の湯の駐車場でテントを張って仮眠。翌日の朝は非常に冷え込み風も強い。毎年思うが、なんでこんな寒い思いをしてまで山に来るのだろう?とぶつぶつ考えながら出発の準備をする。車で美濃戸口まで行ってそこから赤岳鉱泉へ向かう。夏に痛めた腰を数日前にまた痛めてしまい、二人に遅れてようやく赤岳鉱泉にたどり着く。今日は明日に備えて、ジョーゴ沢へアイスクライミングの練習にいく。天気は下り坂で風は強い。F2(3級くらい?)を俊介のリードで抜け、小滝をいくつか越えてナイアガラの滝(5級程度)に到着。アイス初心者の我々にはちょっと厳しいか?と思って眺めていたら登攀隊長のバタヤンがロープを引っ張ってリードを買って出てくれる。安定した登りで無事完登。その後トップロープで各自1回ずつ登ったら4時近くになっていたので急いで幕場まで降りた。戻ったら、硫黄岳往復予定の三澤Pがテントを張っていた。俊介の特製キムチ鍋(このメンバーの場合ちょっと料理するだけで特製となる)を食べて、すぐ三澤Pと合流。赤岳鉱泉なので大声は出せないが、歌も出て結構盛り上がった。

12月11日
 締め切り直前に原稿を書いているため、はっきりしないが確か5時頃起床して7時頃出発。
 天気は予報が外れて非常に良い。裏同心には、既に数パーティー入っているようでトレースをたどりながら進む。F1は混み合っており右岸から巻く。F2は第一の核心で3段あるが、1段、2段目は簡単。3段目はちょっと傾斜があるが3mくらいなので問題ない。すぐうえにF3が出てくるが左側のラインを行けば3級くらいか。我々もそのラインで登る。F4はなめ滝。最後のF5は関門のように聳えており左側のラインはかなり厳しい。よって我々は右側のラインをとり無事登攀終了。大同心北西稜の基部まで詰めた後、右上して大同心稜に乗り赤岳鉱泉まで降りた。正月山行(甲斐駒黄蓮谷予定だった)へ向けていい練習になったと思う。

〈コースタイム〉
12/11 赤岳鉱泉(7:00) → 裏同心ルンゼ終了点(10:00) → 赤岳鉱泉(11:00)


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