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会津朝日岳
三澤 邦夫

山行日 2006年6月11日
メンバー (L)三澤、田中(恵)、野口

 まるみ山荘にウォシュレットをつけたが、ブレーカーが飛ぶので配線の手直しをする。テレビもBSデジタルが映るようになった。2つのエイセイ関係工事が終る頃に野口車が到着。今回は珍しく休日がとれたとのことで、野口さんの参加により例会山行が挙行できることになった。(最少催行人数が3名でした)工事の後始末をして酒を片手に夕食の用意。今日は天気が良いが明日は午後がビミョーと天気予報が言っている。交通が不便なために日帰りで会津朝日岳を1日で登って帰るのはしんどいが、舘岩を早朝出発すれば問題ない。朝が早いので、というより五合以上のお酒をパカパカ飲んだ野口さんのダウンに合わせて就寝とする。
 翌日は青空が見えるが七ヶ岳はガスの中。午前中が勝負ということで朝食もそこそこに出発。会津朝日岳の登山口は只見町の黒谷にあるイワナの里である。まるみ山荘から丁度1時間で到着。イワナの里の手前の空き地に駐車したが、本来の駐車場は右手林道の終点にあった。(管理棟の横を通って500m程先)山開き前なので登山道にかかる丸木橋はまだ外されたままだ。取付初っ端から沢を渡る。この先、沢を3回渡ることになるが橋は全て外されていた。最後の渡渉点手前に対岸から大雪崩のデブリが押し出しており、周囲にはコゴミがびっしりと生えている。
 登山路の沢筋は雪渓状態で歩き易そうだが強度や厚みが全く予測できないので必要最小限の利用にとどめる。左岸から来るデブリの上を渡りきると三吉ミチギという水場は近い。ここから暫くはスイッチバックの登りが続く。「ぐわぁーっ!!」野口氏が叫ぶ。ニョロ登場。カラス蛇だ。まだ白い筋が見えるので幼いか。野口氏はニョロ大嫌いとのことで田中さんは野口氏の反応にビックリしていた。
 急斜面が終ると「叶の高手」という場所に着く。登りきる直前に単独行者と出会ったが雪が多いので山頂は諦めたとの由。「??」な説明だが理由は後で理解できた。叶の高手を過ぎて鞍部に来ると道が雪で不明瞭となる。素直に稜線を行くと行き詰るのでウロウロとルートを探す。見つけた登山道には雪で横たわるブナの幹が水平に倒れて行く手を阻んでいた。山頂まで後小一時間という所で登行を諦める。「また秋にでも来よう」と景色を楽しむが、黒い雲が見え始めたので早々に下る。帰り道で野口氏が「うげぇやぁーっ」と恐ろしい声を上げる。またニョロ登場。よく見ると先程のニョロのようだ。野口氏のリアクションが面白いので待ち伏せしたようだ。
 帰り際にコゴミを戴いて帰るが、その手前にカタクリの群落が何箇所もあり、葉の一部を集めておみやげとする。林道の脇には独活(ウド)もたくさんあったが少々遅すぎたようだ。次回来る時の楽しみとしよう。
 お約束の温泉は深沢温泉「むら湯」、蕎麦は「湯らり」のレストラン(侮れない美味しさ)。今回は会津朝日岳の山頂に立てなかったがなかなか味わいのある山なので、また企画を出す。とりあえず、次は10月ごろだろうか。


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