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山スキー講習会・前武尊山
齋藤 吉夫

山行日 2006年2月11日~12日
メンバー (L)三澤、箭内、齋藤(吉)

 2月11日の9時半、三澤さんの自宅近くの公園で待ち合わせました。私は、三峰山岳会に入会したばかりで、箭内さんについては、まだ会ったことがなかったので、どんな人かなと思いながら公園で待っておりました。そのうち、ビーコン用の電池が無いことに気がつき、公園脇のお店で買って戻ると、スキーを持った方がおられました。それが箭内さんでした。優しそうな人なのでほっとしました。しばらくすると三澤さんが車で到着。関越高速道が60kmの渋滞だというので、渋滞の先頭まで一般道で行くことになりました。
 目的地の武尊?スキー場の駐車場には3時過ぎに到着しました。私は、シールをスキー板に付けて登るのはこれが最初で、斜度にあわせて踵の高さを調整するバインディングの仕組みも、このとき三澤さんに言われて初めて知りました。40分程でテント設営場所の林道に到着しました。テント設営の後、今回の山行の目的の一つであるビーコンの取り扱いの講習になりました。私の使用したビーコンはアナログ式でしたが、目標の場所が分かっているのにもかかわらず、その場所とビーコンの指示する場所を一致させることがなかなかできませんでした。しかし、高速が渋滞して到着が遅れたおかげで1時間ほどでビーコンの操作練習は終了してしまいました。もっとやりたいのに、と思いながらもテントに戻りました。
 さて、テントに戻ると早速食事です。ジンギスカン鍋をセットし、三澤さんが手際よくジンギスカンを調理してくれました。マトンの肉はくせが無く、サッパリした味は意外なほどでした。その後は、やはり夜遅くまで酒盛りです。皆さん大変な酒豪とお見受けしました。ビックリさせられたことが一つ。寝る前にサーモスに詰めた水が朝には凍っていました。この水筒は車のディーラーから貰ったものですが、頭にきたので家に帰ってからすぐ捨てました。
 翌朝、テントを撤収後、重い荷物は車に置いてから登った方が良かろうということになり、一旦、リュックを背負ってゲレンデを下りました。重い荷物を背負ってのスキーは初めてで、バランスをとるのに苦労しました。不要な荷物を車に置き、さて出発です。リフト3つを乗り継ぎ、ゲレンデの脇でシールをはり、いよいよ今回のメインイベントの開始です。新雪が膝まであるうえに、まだ誰も登っていないので先頭のラッセルは大変な作業でした。私は今回が初めてなのでまさか先頭は免除だと思いきや・・・考えが甘かったです。しばらく登ると三澤さんに指示され、先頭に立たされました。まず、目標を決めてから方向を定めろとか、急斜面での方向転換は大変だから斜度がゆるいうちにキックターンしろとか、後ろから言われながら必死に登りました。へとへとでした。途中、ボーダーの集団に追い抜かれながら2時間程で前武尊山の頂上に着きました。これがスキー場ならば新雪に狂喜して滑ったはずですが、慣れない背中の荷物と、深い新雪に怖気づいてまともな滑りはできませんでした。何度か転びながら、20分程でスキー場の最上部にたどり着きホットしました。スキーを楽しんだと言うのには程遠い感じですが、山登りとスキーが一緒にできる山スキーは最高です。
 三澤さん、箭内さん、こんな私に付き合っていただき大変有難うございました。これからも宜しくお願いします。


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