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有間川白谷沢
金子 隆雄

山行日 2006年6月4日
メンバー (L)金子、前野、田中(恵)、平、山崎

 朝8時に飯能駅に集合して、駅からは車で有間ダムへ向う。今日の天気は予報では時々晴れ間がのぞくであったが名栗辺りから雨になってきた。今シーズンの沢はまた雨で始まるのかとちょっと悲しいリーダーでした。
 有間ダムを対岸に渡り白谷橋手前の路肩に4~5台分の駐車スペースがあったのでここに車を停めて準備を始める。棒ノ折山へ向うと思われるハイカー達が次々と通り過ぎて行く。
 不釣合いな沢装備に身を固めた我々はハイカー達に混じって白谷橋から登山道を登り始める。直ぐ左に踏み跡を辿って沢へ降りると堰堤が二つ続けて現れ、これを越えると最初の滝が現れる。美折(みなおれ)ノ滝だ。この滝は容易で快適に直登する。続けて二つ滝を越える。この沢の主な滝には名前が付けられているが名前が付くほどの立派な滝ではないのでどれがどれやら判らないままどんどん過ぎて行ってしまう。
 藤懸(ふじかけ)ノ滝と思われる滝はちょっと難しそうに見えたので無理せずに右から捲いて越える。捲くと言っても直ぐ脇に登山道があるので登山道に上がってまた沢に戻るだけだ。登山道が沢と交錯するようになってくるとハイカー達と一緒に沢登りをしているような変な感じだ。そうこうしているうちに最後の白孔雀ノ滝が現れる。10m程のこの滝はこの沢で唯一名前が付いていてもいいかなと思える滝だ。せっかくなので登ってみることにする。右側の窪状になった所を登ってみたがホールドが外傾していて意外と嫌らしいので止めて右から捲くことにした。
 普通はこの白孔雀ノ滝で溯行は終りなのだがあまりにあっけなく終ってしまったのでもう少し先へ行ってみることにする。この先にはもう滝はなく少々藪っぽい沢を30分ほどで林道へぶつかる。沢は林道を貫通している人が通れるほどの土管の中へと続いている。興味本位でこの土管を潜り抜けてみるがヌルヌル滑って大変だ。戻るに戻れず10mくらいを四つんばいで何とか抜けることができた。後続はそんなバカなことはできませんとさっさと登山道から林道へ上がっていた。
 靴を履き替え、腹ごしらえして下山にかかる。良く整備された登山道を下ること40分で車まで戻る。既に雨はすっかり上がっていた。溯行時間2:30の超お手軽沢登りでした。

美折ノ滝を登る

〈コースタイム〉
駐車場所発(9:00) → 白孔雀ノ滝(11:00) → 林道(11:30~11:50) → 駐車場所着(12:30)


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