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集中山行・船形山
その2 大滝野営場尾根ルート
西尾 弘資
山行日2006年7月15日~17日
メンバー(層雲峡沢ルート)別所、天城、佐藤

(大滝野営場尾根ルート)前野、石川、西尾、江村(し)、冨岡

 7月14日は所用で、集合時間に間に合わず、翌15日に東北新幹線で先発隊を追いかけた。
 高麗川07:15発で、大宮から乗り込んだ「はやて3号」(大宮08:02発)は満席で、デッキでしゃがみ込む。関東は日が差していたが、北上するに連れて天候は悪化し福島に入るとついに降り出した。
 仙台に09:17到着。ここから仙山線に乗り換える。仙台発09:35で愛子駅には09:57に到着。遠いようで案外近い。途中、鉄チャンがカメラを構えて雨の中、列車を待っている。愛子は「あやし」と読む。雨の中駅舎で暫く待つと、あきら号が到着しピックアップしてもらう。
 道の駅「むらやま」で江村さん達と合流、不味い板そばを食べた後、御所山荘へと向かう。天候が悪く、予定していた大沢小屋まで行くことは無理のようだ。
 御所山荘は有料施設と無料の避難小屋が棟合わせになっているが、避難小屋とは思えないほど立派で、ここで泊まることとする。
立派な御所山荘+避難小屋  他の客人は釣り人が二人だけであり、気兼ねなく快適。隣の有料施設に利用者があるときは、発電機が回り無料の避難小屋でも電気が使える。食当は石川さんでシャブシャブが美味しい。
 翌朝は、二手に分かれ、佐藤、別所、天城組は沢へ、江村、富岡、前野、石川、西尾組は車を運転し、船形山の東側にある大滝キャンプ場まで行って尾根コースを登ることとする。色麻町から林道に入るがかなりの悪路である。野営場の駐車場で自衛隊と遭遇。彼等も船形山に登るそうだ。頂上で聞いた話だと70名、八戸の部隊で多賀城が基地だということ。08:50駐車場を出発。ぬかるんだ個所が多く歩きづらい。

大滝野営場から出発 前船形山

 09:25眺望所という標識が立てられた場所へ到着するがまったく眺望はない。ここで一服。しだいに高度を上げ、木々の間から前船形山が見える。
 10:00にアマチュア無線で沢組を呼ぶが聞こえず。展望台に10:05到着。10:25稜線に出る。シロバナシャクナゲが咲いている。山全体には花がほとんど無い。
もうすぐ山頂  10:30山頂目前で無線交信、バッチリ連絡が取れる。沢組はまだ時間が掛かるようだ。山頂にはウスユキソウがたくさん咲いている。風が強く寒いので、山頂の避難小屋に逃げ込む。ここで昼食を摂り、時々無線で連絡をとりながら沢組を待つ。そのうちに自衛隊が登って来た。小屋にも入って来た。女性隊員が二人、まだ若い。大きなオニギリを頬張っている。非番の隊員が草の下刈りをしながら登ってきた。ご苦労様。
ウスユキソウ  沢組と合流し、記念写真を撮る。下りは登り道を戻る。ぬかるみに注意しながら降りる。車まであと少しというところで雨が降って来たがたいしたことはない。駐車場に帰るころ(14:10頃?)には雨も止み、靴を洗い後片付けをして帰路につく。
 昨夜の小屋の居心地が良かったのでまたそこへ戻ることにする。途中、日帰り温泉でサッパリしたあと、スーパーで刺身や寿司や地酒「日高見」を購入して今夜は宴会だ。
 小屋にもどると今夜は他客はおらず我々だけの独占状態。ただし、今夜は隣の有料施設にも利用者がいないため、発電機が動いておらず電気は使えない。でも日頃テント利用の我々にとっては、何ら支障なし。ロウソクを灯してイザ宴会。天城さんの辛い辛いカレーも好評。宴会の途中、蛍がいるというので見に行く。小屋の周りに平家ボタルがたくさん飛んでいる。久し振りにみる蛍だ。
 17日、早朝に朝風呂というわけで銀山温泉へ向かう。おしんにでてくる温泉だ。途中林道が、土砂崩れによる倒木のため通行できなくなっている。倒木を移動させようとしたが無理。普通の人ならここで諦め、徒歩で助けを呼びにいかなくてはならないところだが、そこは三峰、ナタを持った人が二人もおり、特に本職の江村さんの見事なナタ捌きで、倒木はあっという間に切り払われ無事通過することが出来た。
 銀山温泉の共同浴場は200円、湯の温度は、皆さん熱い熱いとおっしゃっていたが、熱好きの私には丁度良かった。
 帰路の途中、尾花沢名物のスイカを試食するが甘くて美味しい。持って帰るのは、さすがに重いので断念。高速道はスイスイ、白河SAでラーメンを食べ、池袋で解散。思ったより早く帰宅できた。
 あきらさん、皆さんご苦労さまでした。


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