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広沢寺
大田 雅子

山行日 2007年1月13日
メンバー (L)小幡、道祖土、大田

 数年前から友達に誘われて、年に数回幕岩に行ってはいたものの、毎回「ハチノジ結び、どうだっけ?」と聞くところから始まる、もちろんトップロープでビレイしてもらいながら、ただ登るのが楽しい、私の岩登りのレベルはそんな程度だ。なので、アイゼントレという今回の主旨には及ばず、クライミングシューズで参加することにした。
 朝、本厚木駅に8時に集合してバスでリハビリ前まで行き、そこから歩いて30分程で到着。初めての広沢寺は大きな一枚岩で、広い一面にルートが幾つもあるので、他の人が登る様子もよく見える。1本目は足慣らしということで、小幡さんもシューズで、道祖土さんはシューズを忘れて(実は持ってきていた)登山靴のまま登る。正面右寄りのクラックのコースを行くが、あっという間にリードの小幡さんは見えなくなり、しばらくすると遠くから声がかかる。次は私の番だ。初めはペロンと凹凸のなさそうに見えた岩肌は思っていたよりボコボコしていて、ちゃんと白くマーキングもされていたので登りやすかった。なるほど、だからアイゼントレをしている人が多い理由だ。しかし長さは幕岩の倍くらいありそうだ。2/3程登ってようやく小幡さんの姿が見える。「おー、登れた!」と壮快な気分でいるとセルフビレイを取るように言われる。ここで、上からビレイするのを初めて見る。しばらくすると、道祖土さんも初登山靴で無事到着。懸垂下降する。2本目は私以外の2人はアイゼンを着けて登る。これまた初めて見たアイゼントレはガリッ、ズルッと今にも滑りそうで見ていても怖い。2本登り、昼食を取っていると、小幡さんに「リードやってみる?」と言われ、まるでそんなつもりで来ていていなかったので驚いたが、良い機会だと思い直し、教えてもらうことにする。最初にセルフのためのインクノット。ロープ講習で教えてもらったはずだが? どれだっけ?続けて片手で。それから支点の作り方。ダメなやり方とダメな理由も実に丁寧に教えてもらう。そして、やや登ったところで実際にやってみる。なんともおぼつかない手つき。そしてセカンドビレイのやり方。といきたいところだったが、装備不足で今回の講習はここまでとなった。その後、中央のルートをもう一本登って時間となり、本日終了。
 もっと山に行きたいと会に入ったものの、入ってみると何も知らないことがわかり、いかに自分が安直に入会したかを思い知る日々。それだけに一気にいろんなことを知り、山の世界が広がって楽しい。しかし今回参加してみて、ただ登ることより、安全に登るための知識と技術が大切なのだなぁと実感。今年はコンスタントに岩トレをして、人任せでないクライミングを身につけることを目標にしようと思った2007年岩始めだった。


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