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広沢寺
坪松 聖幸

山行日 2007年1月21日
メンバー (L)坪松、竹内、大田、野口(愛)

 三峯山岳会に入って初の例会山行を出すことになりました。場所は、初めて岩登りを体験した広沢寺。あの時は、何もかもが新鮮で、楽しくドキドキでした。今回は、アイゼントレーニングをやろうと思い、また広沢寺の岩場にお世話になります。新しい会員の方も参加されとても有り難いです。
 当日は、とても寒く、朝8時に本厚木駅前の改札に集合だったが、連絡不足の為に別々の改札口で待つことになり、最初のバスの時間に間に合に合わず、しかも、バス停から降りて岩場まで向かう途中も、道を間違えて畑の中を突っ切って進み、皆さんに迷惑をかける。多少時間のロスがあったが、岩場につくと思ったより人が大勢おり、右端の方にトップロープを張って練習を始める。手袋を着けてアイゼンで登るのは、やはり難しく、ホールドを掴んでも、しっかりとした感じが無く、アイゼンの爪で身体を支えていると、ふくらはぎが攣りそうになり、上手くバランスが取れなかったが、少しずつ感覚を掴むことが出来ました。皆さんも、それぞれ何か掴むことが出来たと思います。そこで何回か登り降りを繰り返した後、坪松、大田と竹内、野口組でパーティを組んで練習を再び開始する。相変わらず上部に行くルートは混んでいるが、ピッチを切って、クラック沿いを登ることにする。竹内、野口組については、一番左端のルートを登るようだ。ダブルロープにしてアンザイレンし、お互いに間違いがないか確認して登り始める。手でバランスを取ってアイゼンの2本爪が入る穴ぼこを探し、徐々に上に行く。2本爪に体重を掛けるのが、少々不安だが、落ち着いて登れている。途中でピッチを切り支点を作ってセルフビレーを取りセカンドを確保する為にロープアップ。意識して素早く行おうとするが、ロープワークがまだ不慣れである。確保器でセカンドをビレイし、ロープを振り分けるがロープ引き上げが遅く、しかもロープがぐしゃぐしゃになる。これも、練習しなければ駄目だと思った。大田さんもガンガンと登ってきて、最初のピッチを終了し、次のピッチに取りかかった。ルートをよく見て、クラック沿いを登るが、3メートルくらい登った所で、手袋を着けて登るのが不安になったので下まで下がって手袋を外すことにする。手袋だとホールドをつかんだ時に外れそうなので無理をしないことにした。素手になって再び登る。先程より手の感触があって安心感があるが、腕の力による登攀になってしまう。少し高度感もあり緊張する。上の方は、傾斜が緩いスラブだが、上手く立ちこめず、非常に苦労する。滑りそうでとても怖い。今思うとプッシュホールドを上手く使えばもっと安定して登れたと思うが、その時は、余裕が無くてA0で登ってしまった。やっとの思いで上まで上がりセカンドを確保する。実際には手袋を外して登るなんてことは、あり得ないだろうし、足で登っていないのでこれでは、落第点である。登れない自分に悔しい思いをするが、気持ちを切り替えて懸垂下降の準備をする。大田さんとロープをまとめ、結んで一本にして回収するときのロープをしっかりと確認してからロープダウンする。支点に体重を預け、安全を確認しエイト環を正しくセットし、マッシャーを取って下降をする。反省する前にまずは、下までしっかりと下降せねばならない。下まで降りると、もうアイゼンで登ろうと思う気がなくなってしまい、再び右端で練習。今度は、登山靴で登り、大田さんにもリードを体験してもらう。竹内さん、野口さんもアイゼンを着けてトレーニング開始。だれしもが目的を持って練習しているので、大変よろしいと思う。自分も登山靴で登った経験が無かったが、アイゼンで登るよりは、楽に登れるなと感じた。
 それぞれ成果のあったトレーニングを終了し、時間も来たので荷物をまとめ登った岩場に感謝し、今度は、道を間違えずにバス停に到着。バスの中では、朝早かったせいか、居眠りをこく。駅に到着すると、小幡さん御用達の十和田で飲み会を始める。この場所も何回かお世話になっており、広沢寺の岩場と共に馴染みの場所にしていきたいと思う。これからもみんなで定期的に練習して、本チャンに行ければいいなと思っています。また、岩登り初めての方もここで練習して基礎を磨き、自分もそうだったように岩登りに興味をもっていただければ幸いです。


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