トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ324号目次

三ツ峠
坪松 聖幸

山行日 2007年6月24日
メンバー (L)坪松、安齋、土肥、平

 当初の予定では、小川山でキャンプをしながらフリークライミングを楽しむ予定でしたが、またもや、自分の仕事の都合の為、計画を変更して夜行日帰りで三ツ峠に行く事を決定しました。
 自分の所は、ネットという物が繋がらないのでなかなか連絡が取りづらいのですが、ゲレンデで練習したい方がおられましたらメールでも携帯でも、お手紙でも良いので連絡下さい。演習に行っている時以外については、返信できると思います。今度小幡さんもパソコンを購入されると聞いたので、とうとう自分だけネットがつながらないと思うと、少し寂しい気がしました。
 23日夜20:00水道橋駅集合で安齋さんの車にて三ツ峠に向かう。すぐさま高速に乗り、2時間くらいで駐車場に到着。そこで少しお酒を飲んだが、缶ビール500mlを飲んで缶チューハイを少し飲んだら気持ち悪くなって途中で捨ててしまった。余裕を持っての集合であったが、飲み過ぎて本来の目的である岩登りが出来なくなってしまっては意味がないので、これからは少し自重しようと思った。その日は、0時を過ぎた頃に就寝。
 翌朝は、6時少し前に起床してテントをかたづけて朝食を取る。空を見ると何だか雲行きが怪しい。こりゃ、雨が降るかも?と、思いながら駐車場を出発し、約1時間で岩場に到着。坪松、土肥組、安齋、平組にわかれて東面フェイスから登り始める。いつもながらこの岩場は混んでいる。きっと昔から関東近辺の人達とっては、良い練習場所になっていたんだろうと思う。自分たちは最初に地蔵ルート左、安齋さん達は草溝ルートに取り付く。取り付いてからハングしている所を右にトラバースし第一バンドでビレイ。トラバースが少し怖かったが、すんなりと登れたと思う。
 2ピッチ目は、最初その上のクラック沿いを登ろうと思ったが、ちょっと厳しかったので諦めた。もう少し自分に身長があれば、ホールドに手が届いたのだが・・・。カムがあればそれをセットして思いきって行けたと思う。ビレイ点から移動して第一クラックに向かう。先に安齋さん達が登られていて、クラック沿いをどう登ろうか考えたがあそこに足を突っ込むと、とても痛そうだなと思った。自分たちが登る番になりクラック沿いを行く。左半身をクラックに突っ込み足を決めて、プロテクションをセット。ロープをカラビナに通すと安心感が出てホールド、スタンスを探しながら上まで上がり、ビレイ。登っているときにロープの流れが悪くなってしまったので、注意が必要である。それからは、I~II級の簡単な所を登って天狗の踊り場まで登って肩がらみで土肥さんを確保するが、下まで声が届かない。ここで時間を使ってしまう。登る前に声が届かない時のためにロープを何回か大きく引っ張ったらビレイ解除等の合図を決めておくべきだったと思う。工夫次第でもっと効率よく登れるはずだ。
 安齋さんと平さんは、大根おろしを登っており、ちょうど安齋さんが登り終えた頃に雨が降ってきてしまった。とりあえず自分達は、一段下のバンドまで降りる。平さんが苦戦しているようで、下から見ていたが最初の登りで力を使ってしまったようだ。しばらく下から見ていたが、上まで行けそうなので安心した。先に下まで降りる事にする。
 しっかりと支点を確認してロープセット、なるべくロープが絡まないように意識してロープダウン。ここで連結したロープを一本ずつ投げていたが、ここでも時間がかかった。回収でも時間がかかったので、練習がまだ足りないと思った。
 安齋さん、平さん達も大根おろしを登り終えた後、下降してきたが、途中でロープが引けなくなったようで、登り返して再び降りてくる。みんな合流した後、雨の勢いも変わらないので、本日はここまでとして終了。
 小川山でフリーを楽しむ事は出来なかったが、工夫すればもっと効率のよいマルチピッチのクライミングができる事が認識できた1日でした。


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ324号目次