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草津・毒水沢&岩櫃山
山沢 幸子

山行日 2007年6月2日~3日
メンバー (L)佐藤、勝部、橋岡、鈴木(章)、山沢

 1~2年前、明さんの山行の報告で面白い写真があった。沢の真ん中で大の大人たちが子供プールに入って温泉に浸かっている。すごく面白そう。その報告話のとき、再チャレンジするとの話があった。
 待っていました。今回の計画が載ったとき、すぐ申し込んだ。期待ワクワク!
 いつもとおり1日夜出発途中テント泊だ。今回は宴会時間が2時間もとれ、前夜祭でビール4~5本とワインが2本空いたのはちょっと少ないか?
 天気予報どおり快晴、草津へ向かう道路沿いにはニセアカシアの甘い香りが漂っている。ポピーの花畑、つつじの花も満開で色があざやかだ。草津へ高度が上がってきたら、こんどは藤の花が満開。杉の木がクリスマスツリー状態。今年は藤の花の当たり年ではないだろうか?先日の奥多摩でもみごとだった。
 林道終点に到着し出発は9:45、約1時間の山道で毒水沢入り口に着いた。周りはヤシオツツジが満開、赤いかたまりがあっちこっちにボアット浮かんでいる。沢の水は澄み切っていておいしそう。少し舐めてみると、うわ~酸っぱい!草津温泉のような酸っぱさ。だいぶPH値は低いのだろうな! 今回は明さんはリトマス試験紙は持ってきていない様子、PHどのくらいか興味あるな~。
 沢を遡っていくと崖の上にはアズマシャクナゲの大きな木、緑もまぶしいくらいだ。酸度が高いため、魚も棲まず、藻も生えず岩さえ酸化され色が白く水は透明度が強い。
沢は明るく非常にきれいで楽しめる  気分の良い沢歩きも1時間、時々岩に番号が書いてある。そこは源泉の場所、温泉の高温の湯の通り道はバクテリア?のせいか緑色に変わりすぐわかる。7・8そして9番・10番くらいが湯量の多い場所だ、湯船が岩の上のほうから3~4箱できている。一番下に地下足袋のまま入ってみたら熱い。私以外の少年少女達は水着に着替え(少年ではなくフルチンの幼児もいた模様)入ろうとするが素肌には熱すぎて入れない。一番上の浴槽から水を流し入れしばらくしてからやっと入れた。
 それからは急に親父に変身!ビール片手に記念写真とあいなった。

ここでお昼を済ませ、この先にまだ見ぬ幻の温泉を探しながらさかのぼるヤシオツツジが満開だった

 しかしこの上からは雪渓も現れ、石と砂の世界。緑のない賽の河原状となり、毒ガスのすごさが垣間見られる。やがて白根山から芳ケ平へ向かう登山道に到着。元気な4人は白根山まで往復するという。私は調子がおかしかったので芳ヶ平ヒュッテで待っていることにした。
 分かれてから私はおかしい、くらくらして眠い。足も重く、眼が悪いといってもこれほどか?・・と思うほどチカチカする。
 フラッフラとゆっくり下り、ヒュッテでコーヒーを飲み、少し眼を閉じたら治ってきた。ヒュッテのオーナー曰く。毒ガスは神経ガスなので、症状が出ますよ!沢遡行時に吸い込んだのでは?
 ・・しかし・・ほかの人はサイボーグか?45分後くらい後に合流でき、快調に下り、今日の山菜のウドをゲットする。
 草津温泉共同浴場で汗を流し、すばらしい芝生の上のテントで今日も宴会に突入!
 ウドの酢味噌あえ・あっこさんの辛い本場マーボドーフに舌鼓をうつ。
 3日、今日も晴れ、岩櫃山ハイキングに向かう。登り口に車を置き、300mの登りだ。急斜面を登りきると鎖つきの岩場が頂上まで続いている。だいぶシビアだ。え~これがハイキングルート?こんなところを一般のハイカーが来るの?ちょっと危険だな~非常に疑問を感じた。
これは縦走路です頂上は狭かった  帰りの城跡コースはやさしく、こちらが本コースになっているのかね?など話し合いながら下山した。途中の城跡は東屋もあり、明るく広く、とっても気分のよい場所だった。今回はリーダーである明さんが車を回してくださったので、3時間の縦走コースを歩くことができて感謝しています。
 お城の天守閣の形の岩櫃城温泉で汗を流し、おいしい味噌カツ丼を食べて早めに帰路に就きました。

〈コースタイム〉
2日毒水沢コース 車止め(9:40) → 毒水沢(10:40) → 温泉(11:30~12:00) → 登山道(13:30~13:50) → 白根山(14:20) → 芳が平(15:10) → 車止め(16:30)
3日岩櫃山コース 登山口(8:00) → 頂上(8:40) → 不動の滝(10:40)

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