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二子山西岳南壁中央稜
坪松 聖幸

山行日 2007年5月20日
メンバー (L)坪松、荻原、小幡、竹内、大田

 本当は、前日に行く予定であったが、自分の仕事の都合のため20日に予定を変更して19日夜、所沢駅に集合する事となる。前回登った時は、ガバのホールドがたくさんあってとても登りやすかった記憶があり、ザックを背負って本チャン気分で登るのはとてもいい練習になるし、また、自分としても、もう一度登ってみたかったのでこの場所を選びました。最近は、岩登りをやる人が増えてきており、みんなが少しずつ実力をつけ、目標を見つけて行きたいルート目指す事が出来れば良いなと思う。とりあえず自分の目標としては、簡単な所でもいいから本チャンのリーダーとして例会が出せる様になりたい。自分も山の経験がそんなにあるわけではないし、まだまだ勉強中の身である。まずは、場数を踏む事が大切だと思う。
 今回、自分が意識して取り組もうと思っている事は、ルート図をよく見て登る事と岩の形状をよく見て、何処をいけば楽に登れるか考える事である。前回行った場所でルートは覚えていると思うが、初めての岩場に行った時に登りたいルート、自分のレベルにあったルートがどこだか解らずに、登って後で取り返しがつかない事になってしまっては、どうしようもないからである。前回、幽ノ沢でルートを間違えてクライムダウンをした時に怖い目にあっているので、それだけは、気を付けて行きたい。
 自分と荻原さんでツルベ、竹内さん、小幡さん、大田さん組で、竹内さんトップとなり、スタートする。1ピッチ目坪松リード、ルートをみて、フェースを登り右上する。ホールドがぐらぐらする所もあり慎重に登る。テラスに出て、セカンドをビレイ。2ピッチ目は、荻原さんとトップ交代、やはりツルベで登ると速い。凹角左のフェースを登る。一度きた事があるルートは、安心感があり快適に登れる。しかし、5月の早い時間のせいか、ビレイして体を動かさないでいると、とても寒い。冬に行った中山尾根を思い出す。3ピッチ目核心、坪松リード、凹角を登ってクラック沿いを行く。カムを持っていったのだが、小さくてクラックに合わなかった。細かい足場を上手く拾い、親指に力を意識して少しずつ登り、横断バンド上に出る。ここで先頭の方が詰まっていたので、少し休憩。下を見ると竹内さんが、登ってきているのが見える。ずっとトップだと精神的に疲れると思いますが、頑張って下さい。日も岩場に当たり始めて、少しずつ暖かくなってきた。休憩を終え、4ピッチ目を開始する。荻原さんリード、登り始めが岩壁で上部が草付きになっており、岩場を直上し、草付き帯を登る。ここは、落石を起こさないようにロープを引きずらないようにした。5ピッチ目が、自分としては、一番難しく感じた。クラックを越える所で少し無理な体勢で乗り越える。隣に残置されたシュリンゲがありそれを使おうとも思ったが、使わずに越えられたので良かった。でも、あんまり強引に行かないようにしようと反省。6ピッチ目、難しい所はないがスラブと凹角をゆっくりと越える。7ピッチ目は、灌木帯でそれを上がると稜線に出て終了。前に先行パーティーがいなければ、かなりの速さで抜ける事が出来たと思う。ツルベで行けば、とても効率的でもっと長いルートでもがんがん行けると思う。前回、荻原さん、小幡さん、自分の3人で来たときは、最後のピッチだけリードをさせてもらったが、リードで行けると緊張するが充実感があって楽しい。後はもっとルートを見る目を養って、行った事のないルートでもしっかりと登れるようになりたいと思う。

〈コースタイム〉
駐車場(08:00) → 取り付き登り始め(09:05) → 登攀終了(12:47) → 駐車場(13:12)


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