トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ324号目次

軍刀利沢
飯塚 陽子

山行日 2007年6月10日
メンバー (L)飯塚、平、森田(温)、森田(純)、橋岡、箭内、福間、前野、小堀、土肥

 山行前夜、明日の関東周辺の天気はどこも悪くて「沢沿いではところにより集中豪雨」とのこと。軍刀利(ぐんだり)沢は、支流の沢だし、日帰りだし、雨でも大丈夫だとは思っているけど「集中豪雨」は嫌だなーと悩んでいた。メンバーの誰かから連絡が入ったら中止にしようと思って期待していたのだが、誰からも連絡はなかった。
 6/10 武蔵五日市駅8:45集合。
 ふたをあければ、三峰の物好きメンバー10名が集まっていた。聞けば、みんなもひそかにリーダーからの「中止」の連絡を待っていたらしい。こういう時の判断って難しいんですねー。とにもかくにも雨も小康状態だし、10名の軍刀利沢隊はバスに乗り込み元気に出発した。しかし南郷で下車し、林道を歩き出す頃には雨足も強くなり、更に入渓する時には雷雨になっていた。一気に気分は急下降であるが、ここまで来たら行かなければならないのである。
 谷間に雷が鳴り響く中、滝を登っていった。雷の音は気になるが、軍刀利沢は釜や淵をもった直登できる滝が連続していて飽きさせることはない沢である。
 10名の大部隊なので、それなりに時間はかかったが、初心者も含めて皆それぞれに滝登りを楽しんでいたようだ。沢中の10mの滝2本もきちんとした巻道がついていた。快適に沢を遡行しているうちに、いつのまにか雨もおさまり、ヤブコギのないつめを上がって、三国峠に着く頃には、日も射してきて、周囲の山々も見ることができた。軍刀利沢は(雷)雨の中でも充分に楽しめるナメと苔の美しい沢でした。
雨の軍刀利沢  三国峠に到着した後、反省会(と称する飲み会)を立川の「和民」でやろうということになった。そうと決まれば、かけ足で上川乗に下山して15:30過ぎのバスに乗車しよう!と先頭きってかけ足で下山していたら、なんと反対側の井戸のバス停方面に下りてしまっていたことに気づく。私の頭も「和民→ビール」で一杯だったようである。
 しかし、この道は途中に軍刀利神社の奥の院と社殿があってお参りもできたし、上野原駅行きのバス時刻にもぴったりに下山できたのである。結果オーライで許してくれたメンバーのみなさんありがとう。
軍刀利神社  その後は、都留中央バスに乗車し、とっても親切なバスの運転手さんにガイドされながら、観光客気分で上野原駅に到着。17:00過ぎには、本日の最終目標、立川の「和民」で宴を始めていた。
 宴中にメンバーの森田(温)さんから、「リーダーにはついていくだけでは危ないということがよくわかった」と、ご意見いただきましたがその通りです。リーダーだからといって道を間違えないということはないのです。今回の下山道はハイキングルートだから笑って許されましたが、初心者を含めたメンバー全員が地図を読んで、間違いを指摘できるように行動しなければいけないのです。(って偉そうにすみません。)
 とにかく反省しながらも、みんなでおいしいお酒をいただき、立川「和民」の核心部を無事に越えて、各自がほろよい気分で家路についた。みなさん、お疲れ様でした。

〈コースタイム〉
軍刀利沢入渓地点(10:45) → 三国峠(13:50) → 井戸バス停(14:55)


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ324号目次