トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ324号目次

三田原山と焼山偵察
三澤 邦夫

山行日 2007年3月3日~4日
メンバー (L)三澤、飯塚、深谷、齋藤(吉)、金指

 当初計画の乙妻山が雪不足のため黒姫山北面に計画変更したがヤブが濃いとのことで、確実に滑れる妙高三田原山に落ちのびた。三田原山は明氏の本にも掲載された人気コースだが私以外の全員が初トレースとのことだ。
 信濃町ICから杉野沢スキー場までの道に雪はなく今年は異常な雪不足だということを実感する。高速リフトを乗り継いで終点で降りるとBC屋が4~5パーティもいる。天候もよく雪崩の危険も少ない雪質でホッとする。それでも一応は雪崩の危険箇所は慎重に行動して外輪尾根に続く支尾根に乗る。若干クラスト気味だがシールがよく効く春の雪である。あまり早く滑り始めるとモナカに捕まるのでタラタラと登る。外輪尾根に立つと妙高山が圧倒的なボリューム感で眼前に聳えている。ゆっくりと仕度して滑降を始める頃には、クラストも緩み滑り易い雪質となる。他にも何パーティか居るが後続して来ない。最近は往路をスキー場まで戻るのが一般的なようだ。
 まず大斜面を南方向に気持ちよく一滑り。顕著な池ノ峰の地形を右手に見ながら明氏の本にある「晴れマーク」を目標に滑り続ける。斜度が一定で気持ちよい斜面だが、南斜面のために雪質が段々重くなってくる。そろそろ転倒者が出始めるが経験を積んだFは安定した滑りを見せてくれる。雪質は突然変化するように感じるが、実際は雪の表面を観察していれば予測は可能だ。白くて綺麗な雪はブレーキがかかり、汚い雪は板が走る。ターンの前半で抵抗を感じて先行動作のタイミングを調節すれば予想に反してコケる回数は減る。
 池ノ峰の手前で樹相が変わり杉林となる。弱点を抜けて右手の沢筋を迂回して平らな雪原に立てば、後は緩斜面を流して林道に出る・・・と簡単には行かないのは経験済みだ。林道に気づかず通り越せば苗名の滝に迷い込むので慎重に滑る。林道に出ればスキー場まで特に気を使うような箇所はない。
 3/4も天気がよいが、翌週の下見と称してカニを食べに放山に行く。こちらは割愛する。

〈コースタイム〉
3/3 三田原第三高速リフト終点(09:30) → 外輪尾根2300m地点(11:30) → 滑降開始(11:50) → 杉植林斜面(13:10) → 林道(13:30) → 三田原スキー場(13:45)
3/4 シャルマン火打~放山往復+カニ
地図

トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ324号目次