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山スキー・大杉岳
竹内 豊

山行日 2007年4月7日
メンバー (L)三澤、箭内、福間、高木、深谷、山崎、成田、竹内

 僕の箸の持ち方は残念だが「鉛筆持ち」だ。両親の名誉の為にいっておくが、彼等は幼少の頃にきちんと指導してくれたのだが、僕がめんどくさがって今のいままできてしまった。
 例会計画段階では守門岳、山中泊の予定であったが今年は例のごとく雪不足により計画変更を余儀無くされる。山岳スキーの場合はとても状況判断が難しく、雪が多くても雪崩の危険性が増すし、少なくても薮や徒渉の問題でツアー中止となってしまう。なので今回はそこそこ滑れて、今季の山岳スキー打ち上げをしようという事で浅草岳もしくは大杉岳の日帰りツアー+まるみ山荘泊と相成った。
 その打ち上げの席で教育者であるY氏より教育的指導を頂き、ありがたい事に「江戸しぐさ」なるものも教授頂いた。
 仕事柄、指先を使う作業が昔は多かった為、箸の持ち方は「正統派」でも「鉛筆持ち」でも少なくても10年前は出来た。しかし今あらためて指摘され、気になって箸の持ち方を「正統派」で持ってご飯を食べてみるとそれが出来ないのである。明らかに指先感覚が退化しているのである。困ったものだ。
 前置きが長くなってしまった。技術論を語る訳ではないけど、僕が熱中している『テレマークスキー』も足裏感覚みたいなものが重要で個人の体格や筋力で滑りが変わってくる、自由度が高くて、奥深く、とても楽しい遊びなのだと個人的には思っている。
 それが今季は技術の伸び悩みなのか、身体の動かし方が「箸の持ち方」と同じく上手く出来ず、悩みが深すぎて楽しくなくなってしまっているという状態で今回の例会に参加させていただいた次第である。
 道路途中まで除雪が進んでいたので予定時間より舗道歩きが短くてすむ。終点取り付きにスニーカーをデポしてシール登高を始める。天気予報に反して当日は汗ばむくらいの晴天だったので気持ち良く登る事が出来た。
ぶな平はとても気持ちが良い  ぶな平にて大休止。ぶな平の林間は広く開放的で、日の光が燦々と入り雪面がキラキラと光ってとてもきれいだ。今度ゆっくりここで雪上キャンプなんかして、周りを軽快な道具で散策するのもおもしろいだろうと思う。ダウンヒルだけが楽しみだけではないのだとあらためて感じた。
 その後トップを交代しながら順調に高度を稼ぎ、頂上付近で記念撮影。ここで箭内氏のビール&ワインが登場! 皆に振舞われる。えらい! 僕は前述のような不安要素があった為に丁重にお断りさせて頂く。各自準備をし、割と細い林間の中をぬうように滑る。薮がでてくる所はトラバースで抜け、雪質も春スキー!といった具合のザラメで滑り易かったけど僕の滑りは切り替えしが遅くてやっぱりへろへろだった。打ち上げは馬さしをさかなに杯を重ね、「パイレーツ・オブ・カリビアン」を見て寝た。翌日は各自の予定で自由行動となる。散策をする者、こたつで会話を楽しむ者。もちろん僕はゲレンデの緩斜面で練習に励んだのだがその成果が来季に表れるのかは定かではない(笑)。

大杉岳山頂付近(笑)で記念撮影

〈コースタイム〉
【車デポ地点】(8:30) → 【林道終点取り付き】(9:00) → 【ぶな平】(10:45) → 【頂上】(13:00) → 小休止20分 → 【林道終点】(15:00) → 【車デポ地点】(16:00)


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