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越沢バットレス
坪松 聖幸

山行日 2007年10月8日
メンバー (L)坪松、(福田)

 いつものように8時30分に、鳩の巣駅に集合。天候は、曇りだが暑くなくてよい感じだ。今回は3連休の最終日で誰も参加希望者がいないかと思っていたが、福田さんという入会希望者の方が参加を希望されたので、今回も何とか越沢に行くことができた。自分も、ネットができない環境で、なかなか岩のゲレンデの情報が集めづらくていつも同じ場所になってしまうので、もう少しよく調べて、フリークライミングのゲレンデも例会に出したいと思う。
 マルチピッチの練習には、越沢と三ツ峠が近くでは、一番いい練習場所になるだろうが、今度は、フリークライミングの出来る岩場を例会に出そうというのがひとつの目標である。
 そんなことを考えていつもの道を通っていたつもりだったが、途中の分岐点を間違えてキャンプ場の方へ向かってしまい、仕方なく山道を降りて沢沿いに出てバットレスに到着。誰も登っておらず、どこでも登り放題である。ハーネスとギヤ、そしてロープを着けて左のほうのルートを登る。いつもそうだが、一番最初に岩を登るときは、緊張もするし、体も動かない。何回か登ったルートだが慎重に行く。一回登ってしまえば感覚も戻ってくる気がする。ジムでの練習も少しは行っているが、やはり外の岩と感覚が違う。プレッシャーが違うのだと思う。1ピッチ登りきってセカンドを確保、こういう練習もジムではできないし、プロテクションのセットやロープワークもマルチピッチでのクライミングで覚えていくしかないと思う。福田さんも登り終えて、2ピッチ目を開始する。ここも最後のクラックでてこずったが、以前よりすんなりといけたんじゃないだろうか?
 ここからは、懸垂下降で下まで降りる。福田さんにもう一度エイトカンの取り付け方と下降の仕方を指導して支点をよく確かめてからバックアップを取り、下降を開始する。途中にロープの途中固定も練習する。何事も予習、復習が大切だ。下まで降りたら一度休憩を取り、右のルートに向かう。この間、右の滑り台を登っているときに落ちたので、今日は絶対に落ちないぞと思う。最初のピッチは、ハングしている所を行かずに、容易な所を選んで登る。立木の所でピッチを切り、スピードを意識して支点を作り、ロープアップして後続を確保する。こういう動作一つ一つ、ミスをせずに素早くできることが安全にも繋がることだろう。しかし、登るときにコールが上手く伝わらなかったので少し時間を喰う。
 2ピッチ目は、ロープの流れが悪くなるので、一度ピッチを切ってから右の滑り台を登ろうかとも思ったが、そのまま上まで抜けることにする。フェースを登っていくと、またあの滑り台が現れた。靴のスメアを信じて登るしかない。最初は、フリーで行こうかと思ったが、やっぱり上の方が滑りそうで怖かったのでA0で進んだ。ロープの流れが悪くなっていたが、そのまま上まで抜ける。最後は、けっこう強引に行ってしまった。福田さんも順調に登ってこられ、懸垂下降の支点へと向かう。しっかりとまた支点を確認して、ロープダウンするが、途中でロープが絡まってしまっていたので、ほどいてから下降する。 あと一本上まで行くのも、もう億劫になっていたので最後に、先程登らなかったハングの所を登ることにする。直上するルートなのでシングルロープ一本にして登る。ハングを強引に行かずに右から行って登る。トップで行くようになってからは、強引に行くことはやめて、ホールドと足場を確かめながら登るようになって自分でも慎重になったと思う。上まで行って福田さんを確保するが、ハングを越えられなかったので、そこから下へ降ろして本日の練習は終了とした。帰りについては、いつも使っていた丸太の橋が台風のために流されてしまったのか、無くなっていた。どおりで人が来ないわけだ。沢の間をジャンプしながら石を足場にして向こう岸へわたる。
 これからも定期的にゲレンデの練習を例会に出し、岩登りをやる人が増えればいいと思う。自分も最初は、何も分からずにやってきましたが、少しずつ道具を揃えていって、ちょっとずつ技術を向上させて行きました。興味のある方は一度ゲレンデの練習に参加してみてください。


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