トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ325号目次

大雲取谷
道祖土 巌

山行日 2007年8月12日
メンバー (L)道祖土、勝部、渡部、平林

 出発日よりも1日早い前夜、勝部さんからの電話に何かと思いつつ出てみると、「奥多摩にもう着いています、今何処にいますか」とのこと、恐縮しながら「明日のはずですが」と伝えると、「それじゃテントもあるし、今晩は河原にでも泊まってゆっくりしています」とのこと、大変申し訳なく思いながらも、明日またということでそのようにお願いすることにしました。
 当日は、お盆休みの最中ということで、奥多摩街道の車も結構多くいつもと違うなと思いながら運転していると、渡部さんから連絡が入り奥多摩駅周辺は、花火大会で車の乗り入れは無理とのこと、行ってみるとすでに、「もえぎの湯」あたりからは通行止め、それでも何とかうまく駅前にたどり着くことができました。しばし車中から奥多摩の夜空に次々と打ち上げられる盛大な花火大会を、思いがけず楽しむことができました。
 花火大会の余韻に浸りながら、ようやく人ごみもまばらになりメンバーも集合、日原へと向かいました。集落手前の駐車場にテントを張り、今回はあまりなじみのなかったメンバー同士でしたが、勝部さんからは昨日の飲みかけのお酒も頂きながら、三峰の色々な話を聞くことができました。
 翌日は、4:00に起床し出発、大ダワ林道手前の長沢谷から入渓しました。思ったより水量も多くこの時期にしては、水も冷たく感じました。少し行くと深い釜の滝、どうしようかとも思いましたが、右岸から行くことができ無事通過し、しばらくして大雲取谷との出合に到着。天気も良く小休止して大雲取谷の遡行へ。しばらくすると倒木が多くなりだし沢登りというより流木と倒木のなかを潜り抜けていく感じに様子が一変、そこを過ぎると今度は、大崩壊地で沢は完全に堰き止められてしまい、一面が崩壊した砂ざれの急斜面、そしてその斜面の下は堰き止められた深いため池で、仕方なくゆっくり斜面をトラバースし、最後に懸垂下降をして元の沢まで戻ることができました。
S字狭を過ぎたあたり  その後は、小滝や小さな釜が続き、権衛谷と小雲取谷出合を通過、S字狭は、期待していた程のところでもなく難なく通過、最後の2条8mの滝も快適に登りきり沢登りは、ほぼ終了、特につめらしいところもなく大ダワ林道に到着しました。時間も予定よりずいぶん早く12時30分過ぎには大ダワ林道を下り長沢谷の出合いに戻ってしまいました。
 今回、薦められたままにはじめて例会山行を出させていただき、果たしてメンバーは参加してくれるのか、事故は大丈夫かと自分自身の不安が先行した山行でした。初歩的な山行計画でしたが、皆さんのおかげで計画通り無事終了することができ、ありがとうございました。

〈コースタイム〉
起床(4:00) → 日原駐車場(4:45) → 林道終点(5:45) → 長沢谷出合(6:20) → 大雲取谷出合(7:10) → 権衛谷出合(8:20) → 小雲取出合(8:40) → 二条8mの滝(10:40) → 大ダワ林道(11:25) → 長沢谷出合(12:35)


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ325号目次