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集中山行 両神山
その1 神流川金山沢右俣
金子 隆雄

山行日 2007年10月13日~14日
メンバー (L)金子、山崎、竹内、内藤、森田(温)

 13日14:30に東所沢駅に集合し目的地へ向かう。山崎さんは車の都合で一足先に金山沢左俣パーティの車で出発している。18時頃、赤岩橋のたもとでテント設営中の左俣パーティに合流。聞けばこの先は通行止めだと言う。ここから歩けばかなり時間がかかるので本当にダメなのか車で入ってみたが落合橋までは何も問題なく車で通行できた。左俣パーティがまだ下にいるので迎えに行くかどうか迷ったが、我がパーティの山崎さんも左俣パーティと一緒なので来なかったらマズイと思い迎えに行くことにした。途中まで戻った所で左俣パーティの車が上って来たので引き返す。
 落合橋と上落合橋の間に広い場所があるのでそこに駐車しテントを張る。以前来た時とはだいぶ様子が変わっていて山側は落石防止のためにコンクリートで固められている。その夜は2パーティ合同の宴会となる。いつもいつも何でこんなに酒ばっかり飲んでいるんだろうと思うが、そう言う自分が率先してやっているんだから世話ない。
 翌日は2パーティともに8時出発となる。右俣も左俣も溯行時間はせいぜい2時間程度なので集合時間から逆算して遅めの出発とした。今日は天気予報ではかなり冷え込むとのことだったがそれ程の寒さは感じない。
 車を駐車した所から金山沢へ降りる。落石のためか沢はガレて荒れている。落合橋を潜り少し行くと堰堤が出てきておかしいなと思っていると後にいる森田さんから「出合はここじゃないの」と声がかかり振り向くと右俣の出合だった。薄暗く斜めに出合っているので見落としてしまったようだ。
 金山沢右俣は水量が少なく普通に溯行する分には足首より上を濡らすこともない。この沢は出合から二俣まではずっとナメが続く。ナメというよりも逆層のスラブと言ったほうがいいかも知れない。滝はあるが傾斜の強いナメだと言えばそういう風にも見えるような滝ばかりだ。そんな状態なので溯行図にある120mのナメも気付かないまま過ぎて後であれがそうだったのかと気付く始末だ。1時間もかからずに二俣に着く。右は傾斜の強いナメ滝で出合っていて、多分狩倉尾根に詰め上げていると思われる。登山道に出るために左へ入ると程なく水が消えてガレが続くようになる。
これでも一応は滝です  沢が尽きた所で右手の小尾根に上がり沢装備を解く。そこから急斜面を10分程で登山道に飛び出した。そのまま登山道を20分程で両神山へ到着。我々が一番乗りのようだ。それから5分もしないうちに服部パーティが到着。また直ぐに赤岩尾根パーティが到着し、続いて左俣パーティが到着した。集合予定時刻までまだ1時間もあるが全パーティが揃った。
 全員で写真を撮り11時頃に解散となった。赤岩尾根パーティは今は廃道となっている落合橋にダイレクトに降りる道を下るという。我々と左俣パーティは八丁峠経由の登山道を下ることにする。八丁尾根は鎖場が連続する厳しい道でアップダウンもかなりある。雨でも降ったら更に嫌らしくなるだろうが幸いに何とか天気は持ち堪えてくれた。辺りは紅葉が始まっているが見ごろはまだまだこれからだろう。
八丁尾根の鎖場、周りは紅葉し始めている  両神山から1時間半で八丁峠に着く。ここからは道もよくなり格段に歩き易い。13時過ぎに落合橋に到着。赤岩尾根パーティは30分程先に降り着いたとのことだった。
 大滝温泉で赤岩尾根パーティと会えたので話を聞くと落合橋へダイレクトに降りる道はしっかりしていて問題なしとのことだった。

〈コースタイム〉
落合橋発(08:00) → 登山道(10:15) → 両神山(10:35~10:55) → 八丁峠(12:30) → 落合橋着(13:05)


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