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集中山行 両神山
その4 赤岩尾根
平 真理

山行日 2007年10月13日~14日
メンバー (L)鈴木(章)、野田、大田、平

10月13日(土): 晴れ
 産泰尾根の予定が急遽、赤岩尾根へルート変更されると知ったのは、山行3日前。尾根歩きのつもりで参加表明したのに、岩場歩きと聞いて動揺した。2日前の晩に、大田さんと電話で協議するが、何の案もなく参加の覚悟だけ決めた。
 07:00に武蔵野線の新座駅前に集合し、野田さんの車で赤岩橋に向かう。10時前に赤岩橋に到着。テント装備なので、荷物を軽くするため水は1日の行動分にして捨てた。橋の袂から人家を後に植林帯のジグザクの急坂を登りきると1時間も経たないうちに赤岩峠に着く。
 稜線伝いに西に登ると、赤岩岳。ここから岩場になるので、ヘルメットとハーネスを着用する。最初の岩場で緊張するも、手がかり足がかりとも豊富で安心できた。最後の一手だけ届かなくて膝を使う。ほか、続く岩場はどこもロープが下がっていて、あえてロープを出すようなところはない。山場はP4らしいのだが、ちょっと登ってはフィックスロープが現れる、といった具合で、暖簾のようにロープがぶら下がっていた。高度感はあるが、傾斜はない。荷物が重いので横着し、ロープにしっかり加重して登る。
 最後のP1は気が付かずに巻いてしまった。八丁峠まであと少しというところで、道を誤ったものの、16時にならないうちに八丁峠に着いた。展望台も標識もしっかりある。水場がないので、坂本方面まで水を汲むために下る。往復1時間程度。
核心部はここ 10月14日(日): 曇り
 前東岳へ12:00集合ということなので、コースタイムを見てもだいぶ余裕がある。08:00に出発。標高差は昨日よりもきょうの方があるのだが、実線のハイキングコースになるぶん気がラク。それからほぼ1時間弱ごとに西岳、東岳のピークに至り、休憩をとる。岩に鎖の連続なので、あまり速くは歩けない。途中で、下山路にとる予定の、東岳-前東岳間の尾根を確認した。前東までなかなか着かない、と思っていたら、通り過ぎてしまったらしく、剣ヶ峰に到着。
 どの隊も同様だったようで、狭い山頂は、知った顔であふれていた。前東で待っていたら集中できないところだったのか。最後の金山沢左俣隊を待って、記念撮影をする。それだけ?と思う間もなく集中は終わった。八丁峠を経由して下山する沢のチームに先んじて下山を開始する。
八丁尾根から  途中までは来た道を引き返すだけ。先に確かめた場所から、藪に入る。いったん、南よりの尾根に入ってしまったが、無事軌道修正できた。コンパスの方向が合っていても、正解ではない、ということを学習し、先導の野田さん、あっこさんにつき従う。テープはあるので、大田さんとひたすら木の幹にそれを探した。剣ヶ峰直下からの廃道に合わさると、登山道らしくなってテープの色が変わった。もう迷う心配はない。
 山頂から2時間弱で、上落合橋に着いた。入り口の通行禁止の看板をまたぐと、上で出会った人たちに声をかけられた。剣ヶ峰直下からここまで直接下る廃道を使ったらしい。
 立ち寄った温泉で再び沢隊と合流し、それぞれ帰路についた。

〈コースタイム〉
10/13 赤岩橋(09:50) → 赤岩峠(10:50) → 赤岩岳(11:25) → P4(12:40) → 八丁峠(幕)(15:45)
10/14 八丁峠(08:00) → 風穴(09:10) → 剣ヶ峰(11:10~11:30) → 上落合橋(13:40)

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