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きのこ採りハイキング・玉原高原
森田 純子

山行日 2007年9月29日~30日
メンバー (L)山崎、高木、小山、三澤、別所、成田、森田(純)、他2名

 前夜28日22時30分、東所沢駅に集合。6名が2台の車に分乗して出発。赤城SAで仮眠後、玉原高原・中心広場で8時半に別所さんご一家と合流、全員集合しました。各自、身支度をととのえ、収穫用ビニール袋を片手に、いざ!きのこ狩りです。
 ぶな平に向けて、遊歩道左右の笹やぶに散り、きのこを探します。ぶなに群生していたヒラタケを、別所さんが息子さんのお嫁さんを肩車して採るなんて、ほほえましい場面もあったりして・・・・。とにかく収穫したきのこは、山崎さんや高木さんに鑑定してもらいますが、食用になるのは半分以下です。手際よくより分けられていくきのこを見ていても、不可のあれと可のこれは、どこが違うのか?きのこって難しいです。
 そして、ついに私も見つけました。「タマゴタケ」ゲット!この「タマゴタケ」は、鑑別できるようになりました。傘が紅くてとてもきれいなのです。ただ、赤いきのこは毒タケも多いので要注意。タマゴタケの柄は黄色で(白いものは毒)、ツバがあります。こうなると、ハマっていくのです。全員、笹薮に分け入ったきり夢中で、玉原高原に「モト~~モト~~」の呼び声が響き渡ったのでした。
採ったきのこを手に・玉原湿原で  さて、テン場探しです。玉原高原のキャンプ場はもう閉鎖になっていて、車道を下りながら物件を物色。3カ所目、林道沿いに私たちを待っていてくれたかのような、いい場所を見つけました。さっそく、買出し組と設営組に分かれて宴会準備。三澤さんや高木さんが持ってきてくださったでっかいテントやボウル・鉄板などの用具が広げられ、収穫したきのこはこのボウルに塩水を張って漬けられました。
 きのこ宴会のメニューは、前菜として「ナラタケ大根おろし添え」、メインの秋鮭のチャンチャン焼きには、「ナラタケ、ヒラタケ、クリタケ」が入りました。きのこご飯には「ヒラタケ、ナラタケ、クリタケ」、きのこ汁は「ヌメリツバタケ、ブナシメジ、幼菌のホコリタケ、ナラタケ、クリタケ」。ホコリタケは、熟すと頭頂部に小さな穴ができ、押すとホコリのように胞子が放出されます。こうなると食べられないそうです。
きのこ宴会準備中です  夜は、きのこのフルコースに、お酒担当の別所さんが用意してくださった色々なお酒を飲み比べての、焚き火宴会でした。焚き火の焚き方の「芸術性」か「機能的美しさ」かについての熱い論争(小山さんVS.高木さん)も繰り広げられ、私としては心情的には芸術性に惹かれながらも、ビリカンをのせられ、燃えあとも美しい「機能的」焚き火に納得。そして、最後はなぜか、焚き火で焼いた「サンマ」で締めとなったのです。
 朝食はイタリアンで、きのこパスタ。「タマゴタケ、ムラサキアブラシメジ、ブナハリタケ、ヒラタケ」と豪華版でした。しっかり腹ごしらえはできたのですが、お天気は雨。2日目の行動は中止とし(成田さん、とても残念そうでした)、川場温泉「ふれあいの家」の立ち寄り湯に入り(旧家を改装した施設で、なかなかいい雰囲気の温泉です)、道の駅でおみやげを買ったりして帰ってきました。
 三峰に入会したいと思った動機のひとつに、この「きのこ採りハイキング」がありました。秋の山歩きのとき、きのこを見つけるたびに「もしかして、このきのこはスゴークおいしいきのこかもしれないのに・・・」と悔しい思いをしていたのです。でも、今回のハイクでわかったのですが、登山道沿いのきのこは、ほぼ食べられないものしか残ってないんですよね。

ヌメリスギタケモドキの群生でっかいナラタケの株
こんなのを見たら思わず歓声をあげてしまいます。


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