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蝶ヶ岳
高木 敦子

山行日 2008年5月3日~6日
メンバー (L)高木、箭内、金子、深谷、大田、齋藤(吉)、平林、斉藤(弓)

 今年は雪山希望者が多いので、初心者でも行ける山として蝶ヶ岳を計画してみた。徳沢園に定着なのでのんびりと行けるし、槍・穂高の大パノラマは必見である。日程も3泊と時間もたっぷりだが、上高地周辺の散策も良いだろうとあまり考えずに出してみた。蓋を開けてみれば初心者からベテランまで参加者も多様化、ちょっと不思議な、でもとても楽しい山行となった。
 2日夜新宿を出たが、GWとあって高速は夜中から渋滞である。途中良い仮眠所がなく、結局諏訪SAで少し休みそのまま沢渡へ直行した。タクシーのおじさんがバスと同じ料金で良いというので、そのまま上高地に行ってもらった。
 GWに上高地に入るのは何年ぶりだろう。相変わらず人が多いが、穂高が目の前に聳えて出迎えてくれる。この時期はまだ空気が澄んでいるのだろう、ことさら山が際立って見える。お酒やつまみで重たくなったザックを背負い、徳沢園を目指して歩き始めるが、雄大な景色が皆の心をウキウキとさせてくれる。今日は徳沢園まで、とはいえ荷物が重いので結構しんどい。着いたころには皆ぐったり。天気が良いのでしばし休憩&お昼寝。一息ついてから周りの迷惑にならないように、ちょっと端に幕場決めた。あとは自由時間。お昼寝する人、横尾まで散歩する人、のんびりで良いねえ。
 4日、快晴。6時にテン場出発、横尾を目指す。景色が一段と冴えて気分は最高である。横尾の登りで弓ちゃんが遅れた。まだ雪山に慣れていないので、オーバーペースになってしまったようだ。Lとして至らない、反省。千明に秘密の薬(単に名前忘れ)をもらってどうやら復活、以後ゆっくり登ることにする。標高差千メートルの急登なので、稜線に出るまで我慢である。樹林を抜ける手前で日焼け対策を指示したら、弓ちゃんがサングラスを忘れたという。5月に雪山だと雪目になったら大変、大田さんのつば広帽子を借りてタオルで囲い、なんとか急場を凌いでもらった。
蝶ヶ岳山頂からの槍ヶ岳  今回の山は大当たり、快晴の中、槍・穂高が目の前に聳え、360度大パノラマ、たまりませんねえ。初心者もベテランもこの景色には大感動ものとなった。来年はさらにレベルアップしてあの山に登りたい、なんて思ったのは私だけではないはず。大田さんと弓ちゃんは蝶ヶ岳ヒュッテで記念の手ぬぐいを購入、でもお風呂の時使用したら青い泡になったそうで、洗濯時には注意ですね。
 下りは超特急、半分滑り落ちるように下って行く。平林さんの絶妙なバランスに千明は卒倒しそうになったとか。そんなに笑っていると転ぶぞ~。この日の酒宴が盛り上がったのは言うまでもない。
穂高を眺めながら下山開始!  5日、雨の予報に出かける気も起こらず、降りて温泉モードになっていたので、さっさと撤収して上高地に向かった。行きと同じくタクシーに乗り、沢渡に10時には着いてしまった。竜島温泉・せせらぎの湯で汗を流し、さてこれからどうしようかと思案するも、誰も帰ると言わないので、美麻の旨い蕎麦を食べ、途中で山菜を採って戸隠のキャンプ場で宴会を行う事で一致。遊びになるとすぐ決まるのもさすが三峰ですね。
 美麻の山品そばは人気があり、待つこと1時間、箭内さんお気に召しましたか? 山菜は途中で採っている人に教えられて斜面に入り込むと、ありました、コゴミ・ウド・セリ等。2年前と同じように戸隠キャンプ場の炊事場を占領して、山菜三昧に焚き火まで楽しんでしまった。この日は千明のオンステージ。歌と踊りで多いに盛り上がりましたが、他のキャンパーの不評を買い、反省。楽しんだり、反省したり、皆様お疲れ様でした。
 教訓:三峰の宴会は人のいない所でやるべし!


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