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白毛門~赤沢山
道祖土 巌

山行日 2008年3月22日~23日
メンバー (L)道祖土、勝部、鈴木(章)、小幡、成田、山口、深谷、平、齋藤(吉)

 このルートは、昨年のGW山行で巻機山まで縦走した際に出発点として考えていたルートです。しかしながら事前の下見で雪がなく、翌年へと持ち越した1年越しのルートです。
 例会にしたものの、事前に誰からも参加の打診がなかったので、まあ一人で行ってもいいかなと思っていたところルームの参加者募集で9名もの方に手を上げていただきました。考えてみれば、冬山自粛期間明けの雪山山行であり、多くの方が雪山の感触に待ち焦がれていたのかもしれません。ただ9人ということでテント分けをしなくてはならず、気心の知れた三峰のメンバーとはいえ、いざ分けようと思うと経験豊な先輩方ばかりでやはり気を使ってしまいました。
 当日は、深谷さんと齋藤吉さんにマイカーをお願いし谷川岳ロープウェイ駅にそれぞれ集合しました。駅には他の登山者も思ったより多く、いよいよ春山シーズンの到来という感じでした。
 翌日、登山口はまだ雪に埋もれており土合駅に車を駐車しておくことにしました。ところがもうかなり多くが駐車しており、もう少し遅かったら置くスペースがなくなってしまうところでした。出足でつまずくところでしたのでほっとしました。こういった細かい手配も経験が必要なのかなと内心反省しました。
 さて登り始めてしばらく行くと山スキーのトレースが方々から来ていて尾根道が分かりにくい、まあいいだろうと先へ進むとただでさえ急な登りなのに尾根道にたどり着くのに更に急登をのぼることになってしまい、最初からアイゼンを着けてのトレーニング山行という感じでした。ようやく尾根道と合流し快適に松ノ木沢の頭まで到着すると、正面には白毛門、左手には谷川岳東面の岩場が見事な光景でした。
松ノ木沢の頭へ向かって  今日の予定は急ぐこともなく、もともと日帰りできるところを、余裕をもって1泊にしたので、ここで大休止としました。ただここから見上げる白毛門には、幾重かの亀裂が走っており、なんとなくいやな感じ。それでも全員無事通過し山頂に到着。ここだけは、強風で長居できず、そそくさと楽しみにしていた丸山へ続く稜線へと急ぎました。ここからは、トレースの全くないことを期待していたのですが、一足先に行っていたスキーのトレースがあり自分としては、少しがっかりでした。あとは風もなく穏やかな春山を満喫しながらテン場予定地へ到着。昨年沢登りでウツボキ沢へ行ったときに通過したときは藪の中でしたが、雪があるとこんなにも快適な場所なのかとつくづく思うほど、一晩過ごすには絶好の場所でした。テント2張りそれぞれが、はやくも宴会の様相、女性陣の多いテントは、つまみから食事メニューまでバラエティー豊富で我々男性テントは、おすそ分けしてもらうかわりに貴重なビールを1本提供させてもらいました。
 翌朝も快晴、20~30分程度の適度なアップダウンを繰り返し丸山、宵ノ越山を通過し赤沢山へ到着。
赤沢山  ここからの下りを少し心配していましたが、途中で土合駅を眼下に確認でき、最後は土合山の家裏に予定通り下山することが出来ました。
 簡単なルートでしたが、メンバーと晴天に恵まれてシーズンはじめの春山を楽しむことが出来ました。また来年も残雪が登らせてくれる谷川周辺の静かなルートを探してみたいと思います。

〈コースタイム〉
3/22 白毛門登山口(7:05) → 松ノ木沢の頭(10:35) → 白毛門(11:50) → 丸山手前の鞍部幕営地(13:30)
3/23 幕営地(6:10) → 丸山(6:30) → 宵ノ越山(7:10) → 赤沢山(8:25) → 土合(10:40)

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