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つづら岩
森田 温

山行日 2008年5月24日
メンバー (L)小幡、紺野、渡辺、平林、斉藤(弓)、森田(純)、森田(温)

 午後から雨という天気予報だったが、全員が8時に武蔵五日市駅に集合した。自称晴れ男・晴れ女ばかりなので予定通りつづら岩に向かう。「数年前に都岳連講習できた時もこんな天気だったなあ」と思い出しながら急坂を登っていく。そーいえば当時からまったく進歩が無い。ゲレンデの簡単なルートぐらいはリードできるようになりたいものだ。精進、精進。
 10時半頃つづら岩に到着。リーダーの小幡さん曰く「ここはゲレンデだけど、アプローチが急登なため岩場に着いてすぐ攀じるとアルパインの雰囲気を感じて好きだ」そうです。しかし喘ぎ喘ぎ着いた我々を見て「ゆっくり休んでいいよ」とのお言葉。すぐさま一服つける。この時すでに「精進」は頭から抜けていたようだ。
 まずは東面の岩場から。なんとなく「小幡・渡辺・森田純・森田温」「紺野・平林・斉藤」に分かれ練習を開始する。岩が初めての斉藤さんがいる紺野組は右手の岩溝のルート?でロープワーク練習。傾斜はないがボロボロ岩のようで苦労している。我々小幡組は、トップロープを張ってもらい練習する。傾斜はあるがガバだらけのようで楽勝かと思えたが、いざ取り付くとそれなりに緊張する。2本目、3本目となると余裕が出てきたが、トップロープなればこそ。リードに挑戦するのは百年早いと感じた。渡辺さんはクライミングシューズではなく、スニーカーで登っている。苦労はしているもののアッパレである。
 休憩後、メインの南面に移動。当初はもっともやさしいオケラルートを登ると云っていたが、何故か一般左ルートを攀じることになった。東面とは難易度が異なることは一目でわかる。ムムム・・・となるが、つづらにきて東面だけで帰るわけにはいかない。リードする小幡さんの動きをじっくりと見る。バンド状のところをトラバースして一本松でピッチをきった。渡辺さん続いて私が2本のロープで登る。すぐに行き詰るがスニーカーの渡辺さんが先に登っているのでギブアップはできない。支点のヌンチャクを掴みながらようやくピッチ点に着いた。次に登ってくる森田純を確保する準備をするが、ここでもロープワークでまごついた。
 2ピッチ目。「小さなスタンスに丁寧に立ちこむ」という基本は、頭にはあっても体にはない。手は上方のガバを探し、足は大きなスタンスを探す。そして落ちた。ショックだったものの気を取り直し、なんとか終了点までたどりついた。
 ここからは懸垂で降りるという。距離が長く、下降点に足場がないため非常に怖い。歩いて下りたくなったが、渡辺さんと森田純が懸垂で降りるというので覚悟を決めた。小幡さんがロープで確保してくれて、全員無事下降。
 ちょうどその頃、紺野組が南面に移動してきた。オケラルートを登ろうとするが岩がもろく断念。紺野さん・平林さんが一般ルートを攀じり、小幡さんが斉藤さんに懸垂下降を教えることになった。一般ルート組が降りてきた頃ポツリポツリと降ってきて、本日の訓練は終了した。
 天候のせいもあってか岩場は我々のみであり、ゆったりと半年振りの岩を楽しむことができました。講師となってくれた小幡さん・紺野さんは5名の初心者を相手に心身ともに疲れたことと思います。ありがとうございました。


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