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皆瀬川合居沢
箭内 忠義

山行日 2008年9月13日~15日
メンバー (L)箭内、金子、高木、渡辺

 9月の沢は東北に行きたいと思っていた。できたら焼石連峰に行きたいと思っていた。東北の沢には良い思い出が一杯なのだ。焼石では尿前本谷が圧倒的な迫力で迫ってきていた。そこを詰め切ったときは充実感で一杯になったものだ。
 焼石連峰で探してみると、皆瀬川合居大谷右俣というのがあった。次なる感動体験を目指して突入してみることにした。
 高木号で東北道を北上した。カーナビのお勧めルートで秋田道から焼石、合居川林道を目指して車を走らせた。高速から降りて夜中の3時過ぎ、一般道を走らせ、そろそろ林道かなと思ったころ、突然目の前に「通行止め」の看板が現れた。がぁーんである。そういえば今年6月14日に「岩手・宮城内陸地震」があり、それは栗駒山を震源地とするものであった。焼石は栗駒の隣の山だった。今夜中に沢の取り付きにつけないことがはっきりしたので、明日の沢への入渓は早々とあきらめた。通行止めのすぐ近くでテントを張った13日は栗駒山スキー場にある温泉、ジュネス栗駒に入ってしまった。そして、食糧を大量に買い込んでしまい、合居大谷右俣は今回はやめにしようという気分になってしまった。内心、手強い、厳しすぎる沢かなあ、という弱気な気持ちになっていたのかもしれません。
 結局、沢で焚火と宴会をし、初級の沢らしい合居沢を適当に遡行し戻ってこようということにしてしまった。軟弱で申し訳ないことでした。
 沢に降りてから20~30分で合居沢の二俣、つまり幕場に着きました。早速、焚火です。食材は、デザートの桃、リンゴを含め山ほどあります。渡辺さんがいろいろと作ってくれました。そこに高木さんの料理が加わるから超豪華料理になりました。

最初は河原歩きです早々と宴会体制です

 14日は、合居沢を詰めました。途中、崖が崩れ沢が土砂で埋まっているところがありました。昨年の台風の時の影響のようでした。

土砂で埋まっています滝が出てきます

 滝が出てきますが、簡単そうで意外と手強いのです。越えるのにちょっと苦労します。初級で難なく詰められるとガイドブックには書いてありますが、一つ一つの滝が以外と厳しいのです。3つほど滝を越えるともう困難な所はなさそうだったので、そこで終了としました。下ってくる途中、高木さんがひらたけを見つけてくれました。ラッキーです。

意外と手強いのです笑顔がいいですなあ

 さて、早々とタープを撤収し、車に戻りました。まだまた時間はたっぷりあるので、栗駒山中腹にある須川高原温泉にいきました。ここの温泉は日本百名湯として紹介されています。大きな岩の間から流れ出てくる白濁色の温泉はとってもいいのです。温泉だぁという気分にさせてくれます。ここも地震のため外の露天風呂は入れますが、旅館の中の大浴場は地震のため使えなくなっているとのことでした。帰りは、東北道の水沢や一ノ関方面への道は通行止めとなっているので、ずっと南下して、山形道から帰りました。高速料金を安くするため、高速のサービスエリアで泊まりました。しかし、これは結局、お酒を飲んだり、朝食を食べたりで、割安にはならないことがわかりました。軟弱な山行になってしまい申し訳ありませんでした。
 来年はビシッと決めます。はい。


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