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尾瀬・小淵沢
河野 恵
山行日 2008年7月12日
メンバー (L)小堀、勝部、鈴木(章)、佐藤、土肥、前野、石川、斎藤(吉)、森田(純)、渡辺、
若沢、河野

 出発前の仕事や集合でのトラブルでどうなるかと思いましたが、明るい沢でナメが美しく、田代のワタスゲや尾瀬沼の美しさも良い山でした。
 出発日(金曜日)の日中、仕事と格闘していました。早く終わらせようとかなり焦ってやっていたら、仕事の引き継ぎして頂いている人から「無理に焦っているのは不愉快です」と怒られてしまいました。一時は帰れないとかいう状況になりながらも21時30分に家に帰り、荷物だけとって出発、電車に乗りました。ところが、武蔵野線が人身事故で遅延、私は15分ほどの遅れでしたが、全員が揃ったのは日付が変わった0時30分でした。一体この先どうなるのやら不安なスタートでした。
 拠点の大清水駐車場に着いたのは3時、希望者のみ一時間だけ宴会をし、2時間の仮眠で朝7時に出発しました。寝不足と疲労の蓄積でかなり体が重かったです。
 奥鬼怒との分岐まで約50分、そこから30分程歩いた地点から入渓しました。間もなくある異変に気がつきました。斎藤さんが運動靴で歩いています、沢靴を忘れてしまったとのことでした。このままでは、滑りやすいので、小堀リーダーのアドバイスで、靴の上に登山用靴下を履くことになりました。見た目は大怪我をした人ですが、滑らないそうです。
 靴なしでも何とか工夫して遡行する価値はありますが、自分が靴忘れたら諦めて、ハイキングするなぁ・・・。恐いから・・・。
三峰隊いざ出発!  簡単な沢ということでしたが、水量も多めだったせいか時々手強い場面もありました。
 巻き道を間違えてフィックスロープを張ることになってしまったり、本来なら直登可能な滝が水量の関係でできず、泥つき+ガレの悪い所を巻くことになったり・・・。見た目は簡単そうだった終盤に出てきた3段15m位の滝では、意外に悪くここでもロープのお世話に・・・「ゴボウ」の意味を初めて知りました。
 そんなことからか時間が予想以上(?)にかかってしまい、終了点の田代分岐についたのは13時をまわったころでした。

20mナメ滝 左端に取り付く滝の前で笑顔が絶えない三峰隊

 でも体の重さと遅くなる下山時間に焦る気持ちを吹き飛ばしてくれる景色がその後に待っていました!小淵沢田代のワタスゲです。分岐から最短ルートを下りず、田代と尾瀬沼経由の下山にして良かったです(田代分岐に着いた時は、時間が遅くなりそうだったので、最短ルートで降りたいと思いましたが・・・)。
感動の小淵沢田代のワタスゲ  尾瀬は聞いていた通り、TVなどで紹介されている通りの良いところだなぁと思いました。田代からまるで油が塗ってあるんじゃという位ヌルヌルした木道を経て長蔵小屋へ。小屋で購入したビールで乾杯し、大休止しました。綺麗な宿泊施設とビジターセンター、お土産屋。一大リゾートーランドのようです。
 ここでお泊り組とはお別れして、尾瀬沼を経由して下山路へ。ここの木道も滑る、滑る。何度も転びそうになってしまいました。でもさすがに強者揃いの三峰、一般道は昭文社地図記載のコースタイムよりかなり早かったです。
 17時頃に大清水に下山し、鎌田の温泉センターに寄って帰りました。
 冒頭でも書きましたが、明るくナメが本当に美しかったです。そしてナメが発達している割に滑りづらいのが良かったです。出発前色々と有りすぎて、どうなるかと思いましたが参加して良かったです。

〈コースタイム〉
大清水峠(07:00) → 小淵沢出合(09:00) → 林道(13:00) → 尾瀬沼(14:00) → 大清水峠(17:00)


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