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赤谷川笹穴沢
紺野 康則

山行日 2008年10月4日~5日
メンバー (L)紺野、小幡、土肥、斎藤(吉)

 5日午後から天気が下り坂とのことなので、当初の予定を変更して4日にあらかた登ってしまって、5日早めに下山することにした。いつもどおり、3日夜23時東所沢集合、コンビニで夜の寝酒を買って車に乗り込む。赤城高原SAの裏の公園でテント張り、夜は更けていく。翌朝、難なく川古温泉に到着。うっかり橋を渡ってしまう。これが大きな間違いとなるとは!少し行くとゲートがあり、ここに車を置き出発する。空は澄み渡り気持ちがよい。ところが、50分ほどいったところで林道がなくなってしまった。あれーなどと少し動揺する。しばらくして幡やんが、「道を間違えて西に来てしまった。」うーんなるほど、ゲートから違っている。どうも横を流れる沢が小さいと思った。等と言いながら皆それほど文句も言わず歩いている。皆こんなことに慣れているのか、はたまた人格が良いのか(?)、いつもなら集中砲火を浴びているところなのだが・・・。30分ほどで川古温泉に戻る。(注:行ったことのない皆さん、ここは橋をわたらずに右に曲がるとすぐゲートがあります。)天気が抜群に良いせいか、気持ちは軽やかである。ゲートから約1時間半で笹穴沢出合に到着。沢の装備に替えて水に入ると、それほど冷たくもない。少し行くと 幡やんが釣りをしながら行くということになり、早速小さいが、岩魚を一匹釣り上げる。ここで釣りがしたくなったのか? 我々3人は先に行くことになり、金山沢出合で休憩。ここで待つが、中々登ってこない。30分ほどして、到着。もうすでに時計は13時30分。あと1~2時間でテント張りましょう!と、もう宴会モードである。30m2段の滝を越え、15mと10mの滝を難なく過ぎ、2万5千の地図の笹穴沢と書いてある笹の字の左横の1,250mの広くなった所は、テントサイトにどうか?と思っていたが、行ってみるとうっそうとした笹薮の台地である。うっかりノコギリを忘れてきてしまったので、ここはやめにする。この上の1,280mあたりの沢の中の斜めの砂地を整地して、ここにテントを張ることができた。皆で薪を集めて、焚き火ができると、大いに盛り上がり、歌も歌いまくる。夜空に満点の星が輝き、最高の気分だ。
大ナメ滝手前の30m滝右壁を登るリーダー  翌朝7時出発、25mの滝は、左側を登り、次に核心部30mの滝、ザイルを使って、右側の壁を越えた。
 次に大ナメ120mが続いている。もっと水量が多ければ、支点が取りにくい、ここが一番の核心部と思える。しかし、空はあくまでも澄み渡り、その上の逆くの字を快適に登る。さらにいくつかの滝をこえ、最後の6mの滝は左から笹薮の中をまいて越えた。少し行くと、かすかに稜線が見える。北に沢道をたどれば、藪漕ぎなしで草原にでる。草原を過ぎて稜線にあるベンチで4人が集まり無事登れた握手を交わす。
平標山山頂で  稜線を抜ける風は強く、寒いガスが上がってきて、天気は下り坂の様である。沢装備を脱ぎ、靴に履き替えると、一気に平標山をこえて、元橋へと下山した。途中でタクシーを呼び、川古温泉に戻ることができた。

〈コースタイム〉
10月4日 ゲート(06:45) → 戻り再出発(09:10) → 笹穴沢出合(10:45) → 金山沢出合(13:00) → 1,280m付近テントサイト(15:40)
10月5日 出発(07:00) → 稜線(12:20) → 平標山(12:40) → 元橋(14:20) → 川古温泉(15:40)

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