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扇山
野宮 一泰

山行日 2008年12月23日
メンバー (L)鈴木(章)、西尾、峯川、天城、別所、川崎、森田(純)、澁谷、若沢、宮野

 一行9名は上野原駅に集合し、8:41のバスで扇山に向かう。30分程で不老下に着き、そこから入山地点の入集落までは、1時間の歩き。今回は、読図山行と言いながら、皆さんの頭の中は、山頂でのフォンデューのこと事しか、なかったのではないだろうか。
 道すがら、バナナはたくさんあるけど、チョコが不足しているかもしれない。という声に、少し心配をした人もいたのではないでしょうか。結果としては、十分な準備と、皆さんの協力のおかげで、盛大なフォンデューとなりました。
 大きな堰堤が見えてから、民家の中を通るようにして小さい沢に出て、少し休んでから、装備を整えたのち、山道を登って行った。時々、木の上から、雪か霜の溶けた水が落ちてきます。
霧氷がとても神秘的です  雪は、頂上近くの日の当たらない所に、残っているくらいで、1時間半の登りで山頂に着きました。広い感じの山頂には、すでに先客の方々がおり、お弁当を広げているようでしたが、あいにく、富士山が見えないので、少し残念という感じではなかったのではないでしょうか。しかし、私たち(私?)は、これから始まるフォンデュー祭りのため為に、自然と気合が入っていきました。
 雲が切れたら富士山が見える場所に、シートを広げ、リーダー指導のもと、フォンデュー祭りが始まりました。まず、2つの鍋にチーズとチョコが湯せんで溶かされ、持ち寄った色々な具材が用意されて、シートの上に並べられました。チーズには、パンの他ブロッコリー、小さいジャガイモなど、チョコには、バナナ、キーウィー、イチゴ、マシュマロと色々な味で楽しむことが出来ます。
扇山山頂で楽しいフォンデュー祭り  バナナ味で感動した人達からは、縁日で売っているチョコバナナも、きっとこんな味がするんだと、あながち子供の駄菓子と思ってはいけないと感心している様子でした。私も、全ての種類の味をいただきましたが、それでもまずチーズ味で腹いっぱい食べてから、デザートのよう様に、別腹でチョコ味を楽しみましたが、人によっては、チーズ味もチョコ味もおかまいなしでいただく人もいて、人それぞれの味わい方の違いを感じました。楽しく飲み食いしていると、別所さんが遅れて加わり、さらに、祭りも賑やかなものとなりました。別所さんは、沢をつめて来たということでした。

溢れかえるフォンデュー具材宴の後の記念撮影

 あいにく富士山は、最後まで少ししか望めませんでしたが、こうして、数年ごとに行なわれる、フォンデュー山行も、楽しく過ごすことができました。帰り際、4,5人の女性だけで山頂に来られた静岡の山岳会の方々と、親しく挨拶を交わしてから、読図山行にふさわしく地図を広げ、尾根を下って林道に出て、鳥沢駅から電車で帰路に着きました。
 翌朝、少し空腹を覚えて目が覚めた私の第一声は、『昨日のフォンデュー、もっと食べておけばよかった!』でした。

〈コースタイム〉
上野原駅(08:41) → 不老下(09:10) → 入集落(10:00) → 扇山【フォンデュー祭り】(11:30~14:05) → 林道(15:00) → 鳥沢駅(15:55)


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