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阿能川岳
大南 敏和

山行日 2009年3月14日~15日
メンバー (L)鈴木(章)、飯塚、深谷、大田、内藤、渡辺、山口、成田、天城、大南

 三峰入会後初めて山行に参加させていただいた。過去の山行報告を読ませていただくとかならず新人会員が山行報告を書いているようで、なんとなく覚悟はしていたが、いやな予感は見事的中。山行途中にリーダーから突然ご指名を頂いた。
 阿能川岳は谷川岳の南に位置する山で、夏場は深い藪に覆われるため、積雪期、残雪期が登山適期と言われている。
 前日より天候は荒れ模様であったが、山行は予定通りに決行された。朝の9時水上駅集合の予定であったが、一部メンバーが遅れるアクシデント。タクシーの運転手から待ち時間のメーターを倒すといわれるが、リーダーの力強い交渉の結果、なんとか30分無料で待ってもらうことになった。
 仏岩駐車場から登り始めるのだが空は雨模様でメンバーのテンションはあがらない。30分ほどで仏岩峠に到着する。
稜線上の快適な登り  仏岩峠からはなだらかな稜線上を快適に進んで行く。途中1130mの鉄塔付近より雪が深くなり全員ワカンを装着し、10人で先頭を交代しながら前進する。このころから西側からの風が相当強く吹きつけるようになった。
 当初の予定より出発が遅れたこと、また10人という大きなパーティのため、天子山に到着した時にはすでに14時近くになっていた。
 当初は阿能川岳付近で幕を張る予定であったが、ここから先阿能川岳までは岩稜帯で幕場適地がないため、リーダーの判断で天子山から東側に延びる稜線上に風を避け幕を張ることにした。整地の末、なんとか2張分の場所を確保する。
春山気分を満喫の皆さん  風は朝まで絶え間なく吹き続けた。翌日は朝から強い風が吹く天候となったが、幸い雪は降っていない。朝からの冷え込みで多少雪がしまったため、全員アイゼンをつけて出発する。
 天子山から三岩山の間は4つの岩峰がつらなる。難しいルートではないが、強風時の痩せ尾根の通過にはやや神経を使う。結局、幕場から阿能川岳までは約3時間を要した。
 前日、天子山から前進していれば到着17時を過ぎていたかもしれない。結果的には天子山で幕を張ったのは正解だった。
 阿能川岳山頂で30分の大休止。谷川、小出俣山の絶景を堪能する。阿能川岳からは特に難しい場所はなく、なだらかな尾根歩きを堪能し、14時には予定通り車道に到着した。

〈コースタイム〉
3/14 水上駅(08:50~09:30) = 仏岩駐車場(10:15) → 赤谷越 → ヨシガ沢1117P(11:05~20) → 鉄塔 → 天子山(13:55) → 幕場設定(15:00)
3/15 幕場(06:30) → 三岩山(08:40~09:10) → 阿能川岳(09:30~10:00) → 鉄塔(11:15) → 1073.3P(12:10~12:30) → 970P(12:50) → 車道(14:00) → ふれあいセンター(14:40) → 湯原(15:10)

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