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山スキー・尾瀬
鈴木 章子

山行日 2009年3月20日~22日
メンバー (L)鈴木(章)、藤井、小山

 久々の3連休。勤め人は何処かに行かなければならない気分。そこで、10年?振りに始めた山スキー。新しい道具で、外へ出るのは今回が初めて。アキラ氏の『蔵王 山スキー』「ンー 参加したいが。参加者 10名・・・」と、言う事で、尾瀬に決めました。
 15年ほど前の例会、尾瀬に行ったはいいけれど、ブリザードで終りました。当時、登る予定の与作岳に行きたくて。私にとっては、リベンジかな。
 今回の山行、全ての面で、誰よりも、一番辛く、頑張ったのは、オヤマさんです。日々の、運動不足が原因ですが、彼の度胸と根性、頭が下がりました。(誘ったのは私ですが)
 戸倉スキー場に車を置き、テント泊の荷物を背負い出発。富士見峠を目指した。空はどんより、2~3日前から気温が上がり、雪はシャーベット状で途中、スノーモービルが、2往復していった。富士見小屋の人で、道を作っているとか。我々3名は、延々に6時間かけて、峠までスキーで登っていった。峠の風は、強く冷たかったが、明日の好天気を予測していた。テントの中に全員入ったのは、16:30でオヤマさんは、直ぐに横になった。体調が良くなかったようだ。全員、若くないし、昨日はあまり寝ていない。彼だけではない。急いで、食事の支度をして、20:00には早々に寝た。外は、満天の星空で気温は、グングン下がっていった。冬の星空は、言葉では言い尽くせないほど美しいが、寒さに負けてじっくり見たことが無い。残念だと思うが、今回も・・・。
 私の山行の、目覚めは早い。今回も定着とはいえ、やはり4時起床。「ワー 寒い!」と、同時に、朝食のうどんを作り始めた。今日の予定は、富士見峠~尾瀬ヶ原~ヨッピ橋~与作岳~景鶴山。
景鶴山を目指して出発です  スタート20分後、ハプニングがあり、1時間40分のロス。その後は順調に、全員で尾瀬ヶ原に滑り込んだ。尾瀬ヶ原は、我々3名の世界だった。青空の下、さえぎる物も無く、ヨッピ橋へ。ヨッピ橋は冬の間、橋脚のみ。スキーを担ぎ恐る恐る渡った。渡り終えると与作岳への登りが始まる。緩そうな傾斜を選び、我々3名のシールが、美しい雪面を荒らしていく。与作岳手前のピークで時間切れ。ゆっくり、休む事にした。
 前方には、白く輝く至チャン(至仏山)。ピラミッド型の景鶴クン(景鶴山)。丸型の与作ドン(与作岳)。
 遠くにアヤメちゃん(アヤメ平)。背後には、燧のダンナ(燧ヶ岳)。どの山も、手が届きそう、青空だって、負けている。尾瀬の山々は、500mも登れば、どのピークにも立つ事ができる。

雲ひとつない至仏山をバックに燧ヶ岳もこの通り!

 ワカン、スキー等、このシーズンならではの道具を選んで。3人で、展望を充分楽しんだ後、今来た尾根を、ヨッピ橋目指して一気に滑走。その後は、富士見峠目指して往路の予定だったが、竜宮の登りで1本右の尾根を登った為、結果的に遠回りになってしまった。日が沈み、残照を頼りに18:00に幕場着。不安と日没の戦いだった。今日も、本当にお疲れ様でした。私の山行の不人気さの理由、私が一番良く知っています。お疲れの二人には、出来るだけ休んでもらい、食事の支度、後片付けをして、早々に寝た。
 最終日の予定は、アヤメ平~鳩待峠~戸倉スキー場だったが、気温も高く、午後から雨の予報。目覚めてからの天気の変化も早い。相談の結果、初日のコースを下ることにした。これがまた、大変。雪面は氷と化し、さらに、スノーモービルの跡がネックとなり、重荷を背負っての滑走は難を極めた。その後、徐々にコツを得るのだが・・・。富士見下近くまでは、戦いと言っても過言ではなかった。最後にスキー場を滑走してみたが、雪の条件の悪いこと、さらに、雨がポツリ、ポツリ、「やっぱり、尾瀬は良かったねー」。戸倉スキー場を後にしたのは10:00。帰路、フジイさんの計らいで、『吹割の滝』を見学。ユキシロで水量も増し、『一見の価値あり』と、オヤマさん共々納得。帰路の温泉は『老神温泉』。日帰りのみの所だったが、これが良い。¥850―(名前は忘れた)女性風呂のみ案内 露天風呂3箇所(1箇所 打背の湯)1箇所の露天風呂に、リンゴがプカリ、プカリ。(男性には無かったそうだ)生ぬるいリンゴは、歯ごたえも軟らかく美味しい。中々、中々でした。
 雪の尾瀬 魅力が一杯ですよ。是非、トライしてください。

〈コースタイム〉
3/20 戸倉スキー場(10:10) → 富士見下(11:40) → 富士見峠(16:10)
3/21 富士見峠(06:30) → 尾瀬ヶ原(09:20) → ヨッピ橋(10:00~10:30) → 与作岳手前ピーク(12:30~13:00) → ヨッピ橋(13:25~13:40) → 取付(14:20~14:40) → 富士見峠(18:00)
3/22 富士見峠(06:20) → 富士見下(08:20~08:40) → 戸倉スキー場(09:10)

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