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マスキ嵐沢
前野 立穂

山行日 2009年5月24日
メンバー (L)森田(温)、(SL)飯塚、鈴木(章)、川崎、天城、大田、前野

 紀行感想/早朝、新宿発後まもなく車窓に大粒の雨、思わず携帯を手にするが受信はなし。新松田駅へ降りるとKさんが改札で準備万端の様(さま)、「行くよね」「行くでしょう」。空を見上げると、どんよりドヨドヨの曇り空、北陸の天気を思い出す。今日は金太郎マラソンの開催日で異常に騒々しい駅前だ。チャーターバスが何人ものお客を乗せて切れ間なく出ている。マラソンも得意な天城さんへ「今日は沢ですよ」と声を掛け出発する。森田リーダーは誰からも連絡がないから決行すると理解したとの事。皆の顔は自らを納得させているようだ。大滝橋でバス下車、大滝沢沿いの林道をしばらく歩行、大滝峠・畦ヶ丸へ向かう登山道へ入り、小さなハシゴ橋を3箇所渡り、マスキ嵐沢の指標がある広場に着く。ここから入渓。直ちに滝、滑床となり、また滝、次にF1で2段7m。早速シャワーを浴びたがAさんは濡れずにクリア。さすが師匠。F3は念の為、森田リーダーにザイルを出してもらい、慎重に登る。ぬるぬる感があり、シーズン初の沢なので慎重になる。F4の左半分がはっきりした三角岩、ここも念のためザイルをゴボウで登り、直に右側へ逃げる。意外とホールドがありクリア。F5を過ぎてお昼休憩とする。小雨のはずなのに沢は明るいので晴れてきたのと思ってしまう。鳥の声が聞こえ、明るい木々の新芽の匂いがとても気持ち良い。至極のひと時、オニギリも美味い。休憩後、二俣かなというところで左の沢に大きな岩があり、その下が穴になっている。沢ガイドのチョックストーンかなと判断する。そこを抜けると涸沢っぽくなる。砂地にシカの足跡を見つける。F7では右側面をむりやり登る。安全のため、ザイルを垂らしてもらう。クリアすると前方上部には登山道らしき稜線が見える。ガレガレをむりやり登る。
 少し息がきれ、登り切ると案の定、登山道であった。ここで意見が割れる。ここまできたら権現山頂上へ行こうか否か。その先ヤブ道があるかもなどと言うものあり。リーダーの声、「頂上までは行くことしよう」で決定。とにかくザックを担いで頂上に行く。広い頂上で記念写真。靴を履き替え、ひと休み。
新緑目映い山頂で  お天気も不安な状況で、リーダーの判断に任せ、そのまま登山道を下山する。
 権現山からは実に気持ちの良いグリーンシャワーを浴びながら、三峰下り(速い、走る、下る)でアットいう間に、丹沢自然教室のバス停に着く。
 山北駅の裏にある「さくら湯」でお風呂とし、新松田駅の「酒処ちょっと」で反省会。ビールと焼酎でいい気持ち。お店のテレビは日馬富士の優勝したシーンを流していた。今回はとてもお手軽で、なお且つ十分に沢を楽しませてくれました。素晴らしい沢を選んでいただき、森田リーダー他皆様に感謝です。有難うございました。
 天気/土砂降りの雨かと思ったら、曇り、小雨、突然薄日晴れ、曇り、また雨。

〈コースタイム〉
新松田駅08:15集合、08:25発バス → 大滝橋(09:10) → 大滝沢林道からの畦ヶ丸登山口(09:30) → マスキ嵐沢入渓点(10:00) → 入渓(10:20) → F3-15m(11:00) → F5(11:25) → お昼休憩1本 → F7-10m(12:25) → 稜線登山道(12:40) → 権現山(13:00~20) → 西沢出合分岐(14:00) → 西丹沢自然教室バス停(14:35) → 山北駅 → さくら湯 → 新松田駅「酒処ちょっと」18:00過ぎ


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