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大中子山
森田 温

山行日 2009年5月16日~17日
メンバー (L)勝部、鈴木(章)、天城、山口、渡辺、森田(温)

【5月16日】
 前夜、西那須野ICを降りて数kmの道の駅で仮眠して、檜枝岐村に向かう。大中子山には登山道は無く、ネット情報では残雪期に一ノ岐沢南の尾根から登山の記録が見られたが、リーダーの計画は呼出沢出合から登るという。舟岐川沿いの林道には途中ゲートがあったが、その横を通過する。山菜採りと思われる車もその先の林道脇に何台か停めてあった。ジグザグに高度を上げていくと残雪が現れ始めA車がスリップし停車。現在地を確認すると呼出沢出合を大きく通り過ぎて、標高1500mあたりまできていた。
 出合に戻り、9時45分に出発する。踏み跡はまったく無いが、リーダーが先頭になり藪に突入すると、すぐに呼出沢沿いの林道に出る。林道を10mほど進むとピンクテープがあり、わずかな踏み跡が北に向かっていたためここから再び藪に入る。
藪と藪の間の美しい林  大中子山から南に伸びる尾根に乗っかれば大丈夫とまっすぐに直登していく。しばらくすると笹薮になり傾斜も緩やかになったところで休憩。尾根に乗ったことも確認できた。ここからは適宜先頭を交代しながら藪を漕いでいくが、たいしたことは無い。10mほどの急斜面を登るとひょっこり稜線にでる。東に少し行くと「大中子山」の標識が木に括りつけてあった。(12時20分着)
念願の山に抱きつくリーダー  積雪はほとんど無かったが標識の位置は高い。やはり残雪期に登られているのだろう。1700mあたりで残雪の上を数10m歩いたが確かに歩きやすかった。地形図では頂上の北に等高線が広がった一帯があり、どのようになっているかと思い少し進んでみるが、林が続くだけであった。
 13時に下り始める。1600mぐらいまでは時々見覚えのある場所が出てきていたが、徐々に傾斜が急になり、藪も濃くなってくる。南に向かっているのは間違いないのでそのまま進んでいくと、涸れ沢に降りた。稜線の東の沢ようだ。やはり下りは難しい。林道に出て一安心。(15時着)
 林道が舟岐川を渡ったところに整地された場所があり、テントを張る。時間も早いので駒の湯まで温泉につかりに行き、ついでに酒を買い足す。山菜は期待していたほどは採れなかったが、こごみなどを、てんぷら・酢味噌あえにしていただく。
テントの中では、激論が続く  翌日は台倉高山の計画だが、雨天が予想され、林道が積雪のために峠までいけないことが分かっており、決行するかどうかが夜を徹して話し合われた。
【5月17日】
 話し合いの結論は誰も覚えていなかったが、小雨が降っていたため撤収することになる。塩原で温泉に入り、スープ焼きそば(おいしかったです)を食べて帰路に着いた。


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