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雪上訓練・富士山
大田 雅子

山行日 2009年4月11日~12日
メンバー (L)小幡、天城、渡辺、宮野、若沢、大南、大田

 前夜、いつものように新宿スバルビル前に集合、車2台で出発する。談合坂SAを経由して、中の茶屋で仮眠する。
 翌朝、地元ヤンキー?の暴走音で不愉快に目覚めるが、天気は晴れ。気を取り直して車で馬返しまで移動。装備を分け、歩き始める。富士山雪訓は12月以来約4カ月ぶりで、前回は冬山始め、重い荷物としばらくぶりのアイゼンにヘトヘトで登った道が、その後4度の雪山山行を経てみると、なんということのない道程に。やはり山は行けば行くほど順応するのだと実感した。
 今回は風を警戒して佐藤小屋より下を幕場に設定。早速テントを張り、雪上訓練へ向かった。5合目と6合目の間の適地で、まずはキックステップなど登り降りの歩行訓練。続いて滑落停止、グリセードなどの練習をしてから、実際に周辺の急登、岩場を1時間ほど歩いて1日目は早めに切り上げ、明日に備えることになった。
 2日目も晴れ。前回からは考えられない無風状態に、今回のメイン、山頂を目指しての歩行訓練を決行。前日の訓練で靴擦れができた若沢さんは大事を取ってテント番となり、それ以外のメンバーで出発する。
 見上げれば、登る道筋が遙か先まで見通せ、はたして登りきれるのかと不安なスタート。最初の1時間はペースをつかめず、他のメンバーから遅れてしまい、列の3番目に入ることに。ペースを見てもらい、その後は自分のテンポで登れるようになり、無理なく高度を稼ぐことができた。雪面もアイスバーンになっているところがほとんどなく、最高のコンディションのお陰で無事山頂へ。天城さんは25回目の山頂(!!)ということだったが、私にとっては初めての山頂、もちろん自己最高高度であり、さっきまでの長い登りのことも忘れて、火口を見に行ったり写真を撮ったりしていたら、アッという間に休憩は終わり。これから登ってきたときと同様、遙か下にずーと見える道筋を下るのだ。降りても降りても同じ景色というのは他の山にはありえないこと。飽きるわ、脚は疲れるわで、なんともうんざりした。2時間半ほどで幕場に戻り、それから撤収、さらに馬返しまで1時間半下り、長い長い富士山雪上訓練は終わった。

快晴無風7合目付近で休憩中
〈コースタイム〉
4/11馬返し(07:20) → 佐藤小屋下幕(10:20)
4/12幕場(05:40) → 富士山山頂(11:10~11:35) → 幕場(13:50~14:30) → 馬返し(16:00)

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