トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ330号目次

雪洞訓練・谷川岳西黒尾
若沢 光紘

山行日 2009年3月7日~8日
メンバー (L)小幡、橋岡、別所、森田(温)、森田(純)、若沢

【3月7日(土)】
6:27上野発普通。乗客のほとんどが半眠りの中、なんともたまらないコーヒーの香り。今朝入れたての新鮮なヤツを別所さんから頂き、大感激。9:30水上駅で全員集合。9:55バスで水上ロープウェー駅へ(10:15)。強風のため、ロープウェーは運行休止。駅内は足止めのスキー客で一杯。
 雪山3回目。リーダーのビーコンをお借りして装着すると、皆さんリラックスして出発準備をしている中、自分一人緊張している感じ。
 10:50登山指導センターの裏から取り付き開始。今年は雪は少ないそうだが、ワカンをはく。リーダーの配慮で本当にゆっくり進行していただき、最初の急登を楽しく感じている間に、高圧線鉄塔下に着く。ラッセル程の雪ではないが、交互に練習しながら進む。登るにつれて背後に白毛門が迫り上がって見えてくる。新調のザックは荷物の詰め方が甘く工夫のし直しの必要がある。更に軽量化したピッケルは短すぎて縦走に使いにくい。それに、自分には雪山の風景がどこも同じようにしか見えなくて、ちと困るだなあ!
 アッという間に、2時間半歩いて雪洞候補地に着く(13:30)。森林限界の少し手前くらいなのか風も少なく静か。リーダーと橋岡さん、テキパキと雪洞の位置を決めると、すぐに雪洞掘り開始。入口を2ヶ所にして「コ」の字型に掘る。3人ずつ2組に分かれて作業を交代する。リーダーと橋岡さんは馬力が違う。でかくブロックに雪を切って、効率よく掘り進めるのがコツのようだ。運び出し役の自分、どんどん目前に積み上げられてくる雪に休む暇もなし。今日一番のワークだァ! 2時間で完成(15:30)。三峰流?本番はここからみたいなのだ。
サテ、コレカラが本番? リーダー流: 「夜食2品持ち寄り鍋。朝食味噌ラーメン」アハハ、明快。
橋岡流: まあ大変! 肉、魚、野菜、酒と・・・。量もパワーも半端でない。
森田夫妻流: 仲良く分担して、良い感じ。あのキムチは美味しいです。
別所流: もう本当に全てを楽しんでいられ、お顔を拝見しただけで楽しくさせられてしまいます。19:30頃就寝。

【3月8日(日)】
 5:30起床。お決まり「ミソラーメン」。6:35アイゼンで歩行開始。青空が見えている。「凍った雪面を歩く。雪の岩稜を歩く。行ける所まで行く」がテーマのよう。小一時間歩いて森林限界を抜ける。ワァーッ! 目前に迫って谷川岳双耳峰。小さく人が下りてくるのが見える。ラクダの背。ここは雪と岩稜。夏は鎖場だという。ここでアイゼンで上り、下りする練習。ベテランにとっては谷川岳から2足で駆けるように下りてくる場所と聞くが、自分には4足でもゆっくり進むのが一杯だ。ガレ沢のコルまでまだ着かないが、8:35練習を切り上げ雪洞に戻る(9:30)。
任務終了!あとは帰るだけだァ!  雪洞を閉じて10:00下山開始。40分でロープウェー駅。11:00のバスで水上駅(11:20)。森田(温)さんが予めネットで見つけてくれた温泉街の中で湯につかり、郷土資料館を少し覗いて14:45水上発の列車で解散する。
 初心者には雪山登山はハードルが高く、参加させてもらえる機会が制限されてしまうのですが、こんな有意義で楽しい谷川体験をリーダー、メンバーの皆様、本当に有難うございました。
(尚後日5月5日(火)西黒尾根を登り、肩の小屋泊。5月6日(水)一ノ倉岳を見て、雨の中天神尾根を下る。雪も人も少ない静かな山行でした)


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ330号目次