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火打沢
渡辺 守

山行日 2009年7月4日
メンバー (L)森田(温)、鈴木(章)、大田、渡辺

 沢の名が「ひいち」であることも、そして岩がもろくてこんな厳しい沢とも知らずに、お気楽な感じで日帰り山行に参加したが、これが結構大変なことになった。
 棚沢のキャンプ場着が9時頃で川を渡って9時20分には入渓。天気も曇の間から太陽も顔を出し、蒸しっとするなかなかのコンディションであった。30分ほどで15mの滝になり左岸を捲く。
15mの大滝・ここまでは順調!  正直ここから先は断片的な記憶しか残っていない。ひと目でこの滝には登らないと決め(とても登れるような滝ではない)、あっこさん、おおまささん、温さんと4人で黙々と高捲く。その巻きの足場はボロボロの岩と砂地でありズルズル状態で進む。そんな状況で大高捲きを2回と懸垂下降した。
 途中で私が10m以上砂に流され、温さんは壁の取りつきで小落下というアクシデントも。
 これ以外には、入渓してすぐの暗いゴルジュと2つの滝後のナメ滝何か所しか覚えていない。
懸垂でゴルジュに降りる  捲きでかなりの時間を費やし、最後まで詰められるかどうかと感じていた時、どうもさっきの落下で温さんが捻挫したらしく、途中で尾根に上がることになった。それでも尾根に出たのは14時半ころになっていた。温さんはかわいそうに相当痛かったようだが、何とか頑張ってくれた。そこから約1時間登山道を下山してキャンプ場に到着、丁度よく16時16分のバスに乗ることができた。
 地味な遡行ではあったが、ガレ場ではロープを多用し、懸垂下降も2回、良い練習になった。水量も多くとても滝には取り付けなかったが、いつかはリベンジしてみたい。

暗いゴルジュを黙々と進む温さん小落下地点

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