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小淵沢
箭内 忠義

山行日 2009年7月11日
メンバー (L)箭内、飯塚、成田、天城、大田、森田(純)、権

7月11日(土) 快晴
 7月の第2週目は北岳バットレスときめていた。20年も前の話しだ。今は沢ですね。7月の小淵沢は自分にとっては3回目だ。それだけ気に入っている沢の一つです。三峰にとっても2回目の小淵沢です。慣れからの油断で怪我や事故などしないように気を引き締めていこうと思いました。
 10日の夜に大清水の駐車場にテントを張りました。広い駐車場なので気兼ねなくテントが張れます。
 11日の朝の出発はちょっとのんびり、7時30分に出発です。ゲートを抜け奥鬼怒林道を進みます。左から落ちてくる沢を数えていきます。最初は、日向タキ沢、次は、オモジロ沢です。そして、8時10分、3番目に出てくるのがお目当ての小淵沢です。小淵沢入渓を奥鬼怒林道からではなく、小淵沢沿いの林道をさらに登り1520m辺り、小淵沢の後半地点とする人もいます。しかし、今回は下から、林道から入渓としました。

沢の準備です。和やかな雰囲気森田さん、気合が入っています

 橋の脇から沢におります。最初は単なる沢歩きです。水に入り、ぴちゃぴちゃと音を立てながら歩いていきます。沢の両側が木々に覆われ日陰っぽい中を歩きます。ちょっと困ることは堰堤が多いことです。3つ4つあります。
 堰堤がなくなるとやっと小淵沢の持つ明るく開け、適度な滝と綺麗なナメが出てきて楽しませてくれます。

こんな堰堤が3つも4つも続きますナメっぽい感じになってきました

 みんな快調です。難しい滝はありません。1か所の滝だけザイルを出しましたが、あとはフリーで気持ちよく遡行できます。

みんな快調です飯塚委員長ものってます

滝も階段を登るように通過します  小淵沢のもう1つの入渓地点、沢を林道が通る橋のところで昼食タイムとなりました。ここから先の小淵沢はとても美しく、快適です。堰堤はないし、ナメと適度な滝があり小淵沢のおいしいところが固まっています。

成田さんが先頭で登っていますノーザイルで楽に越せます

 午後1時20分、水が細くなってきたなあと思ったら、ひょいと湿原に続く道に出ました。全然藪こぎはありませんでした。一度ルートを間違えましたが、どんどん進んでいくと小淵沢田代に出ました。ひろおーい湿原です。人がいなくて、わたすげが、風に揺れています。気持ちの良いところです。

静かな湿原を行く三峰隊ニッコウキスゲが咲いています

 小淵沢田代ら大江湿原を目指しました。結構遠かったです。もう疲れた、もう歩きあきたと思う頃やっと大江湿原に着きました。ここは観光客が列をなしていました。木道をたくさんの人が花を楽しみながら歩いていました。
やっと大江湿原に到着です  沢と湿原とニッコウキスゲが楽しめた山行でした。
 森田さんは贅沢なことに今夜は尾瀬沼ヒュッテに一人泊まります。長蔵小屋のところで森田さんとお別れしました。私たちは三平峠を越え、大清水まで延々と長いながーい道のりを黙々と歩きとおしました。帰りが長いというのがちょっと辛いところかもしれません。
 その辛さを帰りの温泉で洗い流し、今回の山行の終了としました。

〈コースタイム〉
大清水(7:30) → 入渓(8:30) → 沢終了(13:20) → 大江湿原(14:20) → 大清水(17:10)


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