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大蔵高丸
なりた よしまさ

山行日 2009年7月26日
メンバー (L)成田、鈴木(章)、飯塚、峯川、平林、渡辺

 初めて例会山行を出した。以前から例会山行を出すよう要請はあったが、もはや山寿命が尽きかけている自分にとっては「いまさら出しても」との思いはあったので聞き流していたら、「お願いします」のメールが来た。まあ、6年もお世話になっているし、いつも人の後ろに付いて行くのも気になっていたので出してもよいかなと思い直す。場所は展望の良い大菩薩周辺がいいだろうとルートを探したら好みのルートがあった。大蔵沢から大蔵高丸に登り、滝子山から浜立尾根を結べば一挙に2つのマイナールートを歩ける。しかし自分の好みで載せたルートに来てくれる人は果たしているのかと不安もあったが、何と30代、40代の若手が4人手を上げてくれた。そして藪大御所のあっ子さんまで参加してくれることになって計6人となった。
大蔵沢は沢を詰める  甲斐大和駅からタクシーで大蔵沢橋まで行くう筈が、手前2kmで法緬工事のため通行止めになっていた。工事期間は過ぎているのに。この時点では林道をどれだけ歩けばいいか不明だったので滝子山まで行けるかどうか怪しい思いになる。だが、意外と早く30分で大蔵沢橋に着き、二股に分かれる左側の、ゲートが閉じている方の林道に入る。さらに30分で林道終点、ここから沢沿いに付いている左岸の踏み跡を追う。二股までは沢に丸木橋が渡してあったりして歩き易い。二股(1350m)から沢の中を歩くことになるが水量が少ないので靴が濡れることは無い。上部に行くと伏水流なり倒木が多くなって来て歩き難くなってくる。笹藪が見えてきて、稜線の鞍部も見えてきたので間近いと思い藪に突っ込んでみたが、まだ沢筋にテープが付いてあるのを見つけた。その先は笹薮が濃くて踏み跡を見失ったので再び藪に突入し遮二無二漕いで登る。ガイドにあるような「右側に薄い踏み跡」は見つけられなかった。
笹薮を抜けると良い感じの林の登りになる  しかしここの竹薮は至仏山の時のような太くはないので掻き分けるのに力は要らない。とはいっても密集を漕ぐので服は泥だらけ。稜線に上がると、笹も背丈以下になり踏み跡も付いていて歩き易くなる。右手に藪を見ながら急斜面の踏み跡を追って行くと一般道に出た。入口に赤テープが付いていた。
 大蔵高丸は樹林が無く富士山の展望の良い山なのだが残念ながら半分雲に隠れていた。日差しが強いのだが涼風が吹いて気持ちよい。この日の東京は34℃で、後で聞いたら熱風だったという。東京にいなくてよかったと誰かが言っていた。滝子山に抜けるには大谷ヶ丸を13時に通過していないと無理なので縦走は諦め、大鹿山手前から甲斐大和に下りることに一旦決めた。大蔵高丸を後にして、破魔射場丸を過ぎると一面高山植物が咲き乱れる原っぱに出た。咲き乱れる花を確認しながら歩くので自然にペースが遅くなる。米背負峠で更に予定時間を計算すると甲斐大和駅17時頃と思われる。皆の目はここから下って天目山温泉に入って帰りたいと言っているようだ。この温泉は日本有数のアルカリ濃度が高い温泉で機会があれば入りたいと思っている人もいるようなのでここから下山することに決める。下山道は地図には載っていないが整備されていて歩き易い。沢沿いに下って35分で林道に出て、朝方の大蔵沢橋を経て天目山温泉に向かう。温泉は800円と少し高めだがなかなか良い温泉でお湯がヌルヌルしている。
入浴後甲斐大和に戻り、携帯を取りに勝沼に向かった人を除いて軽く反省会をして解散した。

大蔵高丸天目山温泉に向かって下山

〈コースタイム〉
ゲート(8:25) → 大蔵沢橋(9:00) → 林道終点(9:25) → 二股(10:00) → 大蔵沢の詰(11:00) → 大蔵高丸(12:10) → ハマイバ丸(13:05) → 米背負峠(13:50) → 天目山温泉(15:40)


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