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半月山
森田 温

山行日 2010年1月31日
メンバー (L)森田(温)、紺野、森田(純)

 リーダー見習いとして、この時期どこに行こうかと考えた。雪の上を歩きたいが、雪上での一泊山行はまだまだ経験不足、ということで翌週の女峰山の下見を兼ねて日光の山を選んだ。天候次第でお気軽ハイキングになるかラッセル三昧になるかわからないが、大ベテランの紺野さんが参加してくれることになり一安心する。
 日光駅周辺にはまったく雪は無く、中禅寺湖にも道路わきに数センチ残る程度。わかんを持ってきたものの中禅寺湖バスターミナルに残すことにした。ここから冬季通行止めの周遊道路を歩くが目指す社山の取り付き(阿世潟)までが長い。中途半端に雪が残って歩きづらく、単調な道にテンションが上がらない。狸窪で一本取るが、帰路もここを歩くのはかったるいなあと思い、半月山から茶ノ木平を通り下山するコースに急遽変更した。
 半月峠への登りはジグザグにつけられているが適宜ショートカットをしながら進む。峠からはやや急登となり、先頭の紺野さんが我々を心配してアイゼンを付けようかと言ってくれるが、そのまま登り続けた。ひと登りで展望台に着く。期待していた「逆さ男体山」は曇り空のため見られなかったが、なかなかの景色である。
 この先の樹林帯の中は雪が深くなっていたが、逆コースを歩いてくる人とも出会いトレースはばっちり。半月山で紺野さん持参のワインをいただいて歩き出す。

展望台からの男体山半月山山頂にて

 が、気がつけばトレースがいつの間にか鹿の足跡になっていた。地形を見渡すとどうも道を間違えたようだ。約1700mで登山道が北に曲がっているあたりを我々は直進したらしい。登り返すのは面倒だなあと思いながらうろうろしていると、下に冬季通行止めの車道が見える。急斜面だが紺野さんが降りられるか偵察に行って、OKサインを出してくれた。ふかふかの雪の上を難なく車道に降り立ち、第一駐車場に向かう。
 ここから登山道に復帰し、茶ノ木平を目指す。なぜだかこのあたりが最も積雪があった。帰りのバスの時刻を確かめ急ぎたいが、茶ノ木平からの下りは滑りやすくなっていて慎重に足を運んで下山した。

〈コースタイム〉
中禅寺湖BT(09:25) → 狸窪(10:20) → 半月峠(11:20) → 半月山(12:00) → 第一駐車場(13:00) → 茶ノ木平(14:20) → 中禅寺湖BT(15:20)


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