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小楢山
川崎 恵美子

山行日 2009年11月15日
メンバー (L)森田(温)、鈴木(章)、森田(純)、川崎、[山口(敦)]

 いつか行こうと思っていながらなかなか行けない山というのがあり“小楢山”も私にとって長い間そういう山のひとつでした。
 あの世間一般的に人気のある乾徳山の南西方向にあり、さほど遠いわけではないのにアプローチがよくないためかなかなか行けなかったのかもしれません。今回、森田さんが丁度いい季節に例会に出して下さり、これはチャンスとばかりに早々と参加表明をして楽しみにしていました。
 当日は朝から晴天に恵まれ青空が広がるハイキング日和でした。メンバーはお試し参加の若者Yさんを含め5人ということでしたが、塩山駅へ着くと何故かアルプス別所さんが?冬に行く予定の大烏山方面の下見にということで、ご一緒に塩山からタクシーに乗り金桜神社でお別れしました。
 金桜神社の金というのは金峰山のことで、五丈岩に本宮がある金峰山信仰の神社だそうで、地名の杣口というのは金峰山への入り口という意味だそうです(タクシーの運転手さんの話より)。
 金桜神社の裏の急な斜面をそれぞれ好きかってな所に取り付き、しばし喘ぎながら登って行くと一旦落ち着いてなんとなく尾根に乗り、その後は次々と高みを目指しながら進んで行きました。もうほとんど葉を落とした木々の間からすぐ近くに見え隠れする乾徳山や、ちょっと先に見える五丈岩や他の奥秩父の山々を楽しみながらしばらく進んでいくと、途中にでーんと10メートル位の大岩が鎮座していて行く手を阻まれました。若さ溢れるYさんはさっさと突破していき、なんとも頼もしい限りでした。
 いざ自分がとなると滑りそうでいやな感じだと思ってしまい、優しいリーダーは細引きを出してくれたのですが、その間にあっこさんが巻き道を見つけ、そちらを回って無事に通過となりました。

大岩を軽く突破するYさん快晴の小楢山山頂

 その先はあっという間に錫杖ヶ原という平らな所へと出て、そのまま頂上へと導かれていき、正面には待っていましたとばかりに大きな富士山が私たちを迎えてくれたのでした。
 下山路は道標が完備されているので安心して歩けますが、途中にある幕岩という巨岩はちょっと面白い岩で、せっかくだからとみんなで登ってみると流石に眺望が素晴しく、奥秩父主脈、大菩薩、南アルプスなど360度の大展望を楽しむことができました。
展望抜群の幕岩  その先は最終目的地の鼓川温泉を目指してどんどん下るだけですが、途中にはまだまだ見返り岩、妙見山と展望を楽しめる所が出てきます。この辺りから見える富士山は大きくて本当に立派なものです。わいわいと楽しんでいるうちに早めに鼓川温泉に下り立ったので、ゆっくりと温泉に浸かることができました。
 リーダーの森田さん、楽しい山行の企画をありがとうございました。

〈コースタイム〉
金桜神社(09:15) → 小倉山(10:15~25) → 小楢山(11:20~11:50) → 小楢峠(12:00) → 大沢の頭(12:30) → 妙見山(13:30) → 見返り岩(13:40) → 牧平(14:40)


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