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フリークライミング・小川山
榊原 嘉彦

山行日 2009年10月24日~25日
メンバー (L)深谷、大田、小坂、斎藤(吉)、星野、土肥、榊原

 ほぼ10年ぶりの本格的?なフリークライミングということで、クライミングシューズやらギア類を新調しての参加となった。少しくらいはトレーニングしてからと思っていたが、仕事にかまけて結局なにもしないまま当日を迎えた。
【10月24日】
 何台かの車に分乗し小川山に向かった。途中スーパーに寄って食材を買い足したりして、昼過ぎには小川山に到着した。
 まずは本日のねぐらの準備だ。ジャンボテントとタープを張り、焚き木集めをした。全くファミリーキャンプののりだが、これが小川山のいいところだ。点在する岩場を眺めながらの作業はとても心地いい。素晴らしいキャンプサイトが完成した。
 そのまま宴会モードに突入しそうな雰囲気も一部にはあったが、本来の趣旨であるクライミングに行くことにした。比較的簡単なところということで、スラブ状岩壁左岩壁にいった。深谷さん、小坂さんのリードでトップロープをセットしてもらい、各自数本ずつ登った。登り始めると皆、真剣モードに切り替わっていた。新調したクライミングシューズのおかげか、私もなんとか登ることができ、「かわいい女」5.8 をリードさせてもらった。
 八幡沢左岸スラブに場所を移し、「トムといっしょ」5.10a に挑戦した。結構立っていて、途中は少しかぶり気味になっている。しきりにリードするように勧められたが、なんとなく腰がひけてしまい深谷さんにお願いしてしまった。深谷さんは途中、奇声を発しながらも危なげなく登りきり、トップロープをセットしてくれた。皆、順番に登り合った。私は途中の小ハングのところで体の振り方に難渋したものの、ノーテンションで登れた。
 日が暮れかけてきたところでテントサイトに引き上げ、宴会に突入した。ほどよい疲れの中、楽しいひと時であった。いつまでも続きそうであったが、夜中に小雨が振り出したので就寝となった。
【10月25日】
 雨は上がったものの、地面はぬれており、クライミングができそうな状況ではなかった。そんな天気にあわせて宴会疲れのためか皆あまり覇気がなかった。のんびり朝食を食べたあと、このまま撤収かと思ったが、リーダーの「折角だから少し登っていこうよ」という声に重い腰をあげた。
 本日はソラマメスラブに向かった。岩場までのアプローチも皆足取りが重かったが、基部に到着してみると俄然やる気がでてきた。岩も幸い乾いてきており、快適に登ることができた。
 名残惜しいなか、昼前に撤収し帰路についた。10年ぶりのフリークライミングだったが、少し感触を取り戻せたような気がした。もっとトレーニングしてまた行きたいところだ。


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