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滝子山
渡辺 智世
山行日 2010年5月30日
メンバー (L)鈴木(章)、飯塚、川崎、天城、永田、YUKI、小芝、渡辺(智)、(樺沢)、(安成)

 5月も終わろうというのに外は季節はずれの肌寒さ。中央線の車窓から望む山々の頂は雲に隠れ、午前中は雨模様との予報が外れたら良いなという願いも叶わず、集合場所の初狩駅ホームに降り立つと、ちょうどポツポツと雨が降り始めたところでした。
 この日の山行は、地図読みを一つの目的とした、滝子山を東稜から目指し浜立尾根で下るという、そう滅多に歩く機会のないロングコース・ハイキング。
 参加メンバーは総勢10名。駅舎の片隅を拝借し雨具を整え、いざ出発です。
 ぞろぞろと初狩駅の北側に広がる藤沢集落の中を登山道目指して歩いてゆくと、通りがかった地元の方から「滝子山ですか?雨があがるといいね。気をつけて行ってらっしゃい。」と声をかけられ、挨拶など交わしているうちに程なく集落の北外れに位置する子神社(ねのじんじゃ)に到着。拝殿でリーダーのアッコさんがパンパンと柏手を打って神様に皆の安全を祈願してくださいました。
 さて、神社の裏手から伸びる登山道に入ると、百反刈山を経て殿平までは踏み跡をたどって進むことができました。しかし、その先の殿平から鞍吾山までの尾根では、地図を度々確認しながら進まなくてはならず、霧に包まれた雑木林を黙々と登ることになりましたが、途中、ミツバツツジやヤマツツジの花々や、ワラビ、コシアブラなど山菜類も目にすることができ、眺望は得られなかったものの、楽しく歩くことができました。
 一方、鞍吾山から滝子山までの尾根は岩場が多く、時に大岩に行く手を阻まれることもありましたが、それら岩に張り付くようにイワカガミが群生していて可憐なピンク色の花が私達を歓迎してくれました。また、御正人ノタル付近にはヤセ尾根があり、そろりそろり慎重に通過する場面もありましたが、みんな揃って無事に山頂を踏むことができました。
雨の中頑張って滝子山に到着  下りの浜立尾根では、この日一番の難所と思われる急斜面もあり多少ヒヤッとしましたが、それ以外は比較的楽に歩くことが出来ました。私にとって今回は入会して初めての記念すべき山行となりました。皆さま大変お世話になり、どうもありがとうございました。

〈コースタイム〉
初狩駅(08:40) → 百反刈山(09:40) → 殿平(09:50) → 鞍吾山(11:10) → 御正人ノタル(13:00) → 滝子山(14:40~15:00) → 大鹿川登山道入口(16:50) → 笹子駅(18:00)


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