トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ334号目次

吾妻連峰集中山行
その5 吾妻ぐるっと周遊
三澤 邦夫

山行日 2010年9月18日~20日
メンバー (L)三澤

 今年の集中は吾妻にしよう・・・と委員会で決まったものの、具体的な計画を立てる段階で吾妻はアプローチの関係でルートに制約の多いことが判った。積雪期の吾妻は来ているのに無雪期に歩いたことがない私は、とりあえず周回コースを選択した。しかし、休日が不確定なので電車・バスの予約のメドが立たない。渋滞を覚悟で車で行くことにしたが、明氏が同乗してくれることになり一安心。
【9月18日】
 過去に何度かお世話になっている板谷駅の待合室で明氏Pと別れて天元台に向かう。荷物は重いがリフトで稜線まで上がれて楽チンだった。広大な稜線をのんびり歩いて明月荘の分岐に到着。木道の下にビールをデポして谷地平に向かう。稜線から200mほど下ると道はヤブ沢の中に消えてゆく。歩く人も少ないのか、ゴロゴロと歩きにくい沢筋を赤布を拾って歩く。逆コースは枝沢に入りやすいので注意が必要だろう。水流が出てから飛び石伝いに沢筋を下ると荷揚げのヘリが頻繁に飛来してうるさい。湿原に出ると工事の人が木道を整備していた。ヘリは資材運搬のものだった。うるさいけれど気持ちの良い木道を辿り、谷地平小屋に到着。明氏Pが出迎えてくれた。今日は三峰貸切だ。
【9月19日】
 峯川パーティーの行動開始時刻と合わせて早朝に谷地平小屋を出る。ガイド本ではルート不明瞭とあるが立派な道だ。途中でキノコを物色する。地面には雑キノコも少ないが樹にサンゴハリタケを発見。プラプラと歩いて鎌沼の畔に立つ。急に人が増えてきた。気持ちの良い場所で朝食。カルガモが集まっておねだりをする。本当はダメなのだが、シリアルを分けてあげると集団で突進して来る。峯川パーティーと家形山で合流することを目論んで人混みに混じって一切経山を越えて五色沼に降りる。峯川パーティーと無線が通じて、ほとんど同時刻に家形山に到着する見込みとのこと。集中が楽しいひと時でもある。
 高湯分岐点で峯川パーティーと合流。あちらは女性も多く華やいだ(と一応書いておく)雰囲気だ。
 ここから先は峯川パーティーの金魚のフンなので記録は省略するが、森田(温)パーティとの交差合流も楽しいひと時だった。その直後、キノコ探しに気をとられて大転倒してしまい足首を痛めてしまうことなど予想もしていなかった。行動中はガマンしていたが、実際はかなり重症で明月荘分岐のデポ酒も飲まずに痛みに耐える悲しい夜となってしまった。
 9月20日は省略。(峯川パーティーに同行)
 今回の集中山行は私が委員会で吾妻集中を提案したこともあって参加しないわけにもいかず半ば義務的に参加した側面はある。しかし、人形石に各パーティーが集まって大人数になるにつれて集中山行の楽しさが倍増することを実感した。中津川Pは最後のヤブこぎで集中に間に合わなかったものの、無線で繋がる一体感も集中の気分を盛り立ててくれた。帰路は予想どおり渋滞にハマったが普通の時間に帰宅できたので全て良しとしよう。


トップページ > 岩つばめ一覧 > 岩つばめ334号目次