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雪上訓練(A班)・日光湯元
高木 敦子
山行日 2010年12月11日~12日
メンバー (L)高木、森田(温)、斎藤(吉)、鈴木(章)、森田(純)、杉本、内田、小芝、原田、平尾、小山

 今年度の正月登山は、上級者向きの剱岳・鹿島槍ヶ岳、初級者向きの仙丈ヶ岳と分かれる為、雪上訓練も分けて行うこととなった。12月の2週目となると積雪状況も難しく、雪山初体験の者もいることから、交通も便利で人も少ない日光湯元スキー場から白根山での登山道で実施した。日光界隈はバスも使える東武フリーパスがあり、交通費も割安なのがありがたい。
 東武日光駅に8時半着、そのまま湯元温泉行きのバスに乗車、しかし1名足りない。そう、これだけいるとやっぱり遅刻者が出るのですねえ。湯元温泉でゆっくり待っているからと伝えたけど、律儀な彼はタクシーで現れました。タクシー代ご愁傷様です。
 湯元スキー場の積雪は15cmくらい。リフト終点まで歩き、ここから急登が始まる。初心者組だけど、どう見ても稜線まで出ないと良い場所がない。まあ、今回はどこも雪が少ないし、訓練というより雪山に慣れることを主体にしたので、しっかり歩いてもらいましょう。途中からアイゼンも付け、慣れない冬靴で、思いのほか時間が掛かってしまったので、尾根に出たところで無理をしないで早めにテン場を決めようと相成った。
 雪の中でのテント設営、水作り、荷物の整理など、雪山キャンプの心得などを話し、1日目は終了、明日は男性陣が日光白根山まで登り、女性陣は前白根山までの稜線で歩行訓練ということになった。
 2日目は日光白根山へ向かう男性陣を送り、のんびりと出発。途中の急斜面でツボ足とアイゼンで、ラッセルを含む歩行練習を行った。男性陣は気を利かせて早めに戻ってきたので、女性陣も前白根山まで行くことにした。風が強かったので耐風姿勢をとりつつ進み、頂上での景色を楽しんだ後テン場へと戻った。テント撤収後、来た道を戻り湯元温泉に浸かって、最後は東武日光駅前の飲食店で打上げをして終了とした。
 今回は新人対象というので、歩行練習など基本的なことしかやらなかった。今までだと、滑落停止訓練とか確保練習なども行っていたが、雪山での一番大事なことは絶対転ばないこと、と捉えて歩行を重視したが、場所の問題も含めてこれで良かったのか反省点が残る結果になってしまった。新人訓練というのは、自分の力量を試される場でもあり、ということかもしれない。とにかく参加された皆さん、お疲れ様でした。これを期に雪山へのステップアップの一助になれば幸いです。


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