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縦走・皇海山
永岡 恵二

山行日 2010年11月6日~7日
メンバー (L)大田、佐藤、渡辺(守)、森田(純)、永岡

 11月5日(金)夜間、車で鹿が頻繁に出没する道を通り、間藤の無人駅に到着。佐藤さんご自慢の無水鍋で一杯。翌日の山行のため、深酒せずに就寝。
【11月6日】
 朝は手早く片付け、食事を済ませ、出発。登山口の銅親水公園の駐車場に車を置いて、入山。といっても松木川沿いの採石場の平らな道。両側が、険しい岩肌で、何か日本でなく、チベットでトレッキングしているような雰囲気。
チベットをトレッキングしている気分になる松木渓谷  不思議な感じで1時間ほど歩くと、大ナギ沢出合に到着。ここまで来ると、大分体も温まり、出発時に着ていた上着はほとんどの人が脱いでいた。ここからは川原歩き。沢登り用の靴に履き替えて、出発。季節はずれの沢登りの感じがして、ちょっと楽しみ。
 川に入ると、やはり水は冷たい。夏のようにジャブジャブと川の中に入っていくのは、ちょっと厳しいので、水に入らないように川沿いを進んで行った。徒渉するには水量が多く高巻きするポイントがあったものの、特に厳しい場所はなかった。ただ、落ち葉が多く、道の凹凸がわからない箇所が多く、つまずくことは多かった。
 何本かの沢が入り込んでいるところで、地図をチェックし、もみじ尾根の登り口を探した。わかりづらいと聞いていたが、ちゃんと目印があったため、簡単に見つかった。時間は昼すぎ。水を補給し、軽く食事をとって、いよいよ登りはじめ。いきなり急な坂の連続で、みんないきなりペースダウン。はあはあ息を切らせて登る人、のんびり休み休み登る人、各自自分のペースで登って国境平付近に到着。国境平は一面熊笹のフワフワな幕場。前に行った峯川さんが用意してくれた薪がある付近をたき火場所にして、夜の宴会準備に取り掛かる。付近の木には水場を示した矢印があるが、見えるのは熊笹ばかりで、沢のようなものは何もない。かなり下に降りないと見つからないようだ。急坂を登った直後のため、降りて登り返すのが躊躇するが、致し方ない。大田さんと二人で10分位降りると水場があった。幕場に戻るが、熊笹ばかりで薪を見つけづらいようで、思ったほど集まっていない。
 集めた薪に火がついて、いよいよ宴会スタート。下は熊笹でクッションがきいており、快適な宴会になった。
【11月7日】
 大量な朝食をとって、いざ出発。熊笹の平らな道を少し進むと、また急な坂が現れた。前日と同じく、各自のペースで登っていき、2,000m程になると雪がところどころに現れた。山頂直下付近になると全面雪。各自バラバラで登ってきた為、山頂へのルートもバラバラ。山頂は、樹林帯の中で、見晴らしはなし。寒くてじっとしていられないので、記念撮影だけして、即下山の途へ。
 途中の鋸山から先の蔵王岳、薬師岳、地蔵岳、駒掛岳、庚申山までは山名の通り、鋸のようにギザギザ。梯子や鎖もあり、急坂を登って下りての繰り返しだった。前日、当日の急坂と、ギザギザの上り下りの繰り返しで足を使いすぎたようで、庚申山から先の下山は、全員、脚が棒のようでボロボロの状態。やっとの思いで国民宿舎までたどり着いた頃は、みんな一歩も歩く気力がない状況だった。
 三峰に入ってから沢歩きしか参加していなかったため、今回が初めての尾根歩きだった。沢でないところでの焚き火も初めて。楽しい経験をさせていただきました!


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