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御前山
森田 純子

山行日 2011年2月13日
メンバー (L)森田(純)、(SL)川崎、渡辺(智)、森田(温)

 初めて例会を出したのですが、なにしろレパートリーは少ないし・・・ムムム・・・。なればお汁粉を作るということで付加価値をつけ、なんとか体裁を保てないものか。そこで、ごぜん汁粉を御前山で!という例会となりました。ところが、なんと例会直前まで東京近郊の山はお天気続きでカラカラだったのに、雪が降ったのです!御前山もしっかり積雪です。雪の御前山なら(一応、登りはバリエーションルートだし)、三峰の例会としてはなんとか格好がつきそうです。メンバーも一気にテンションが上がりました(ただ、雪山初体験を楽しみにしていたYMさんが、前日発熱で不参加となり、とても残念でした)。
 8:30に奥多摩駅に集合し、8:35発の鴨沢西行バスに乗り込みましたが、雪山期待の乗客で満席。15分程で惣岳バス停に着きましたが、降りたのは私たちだけです。バス道から「奥多摩むかし道」へ降りたところにトイレがあり、身支度を整えました。共同食料のおもちとあんこも分けます。「むかし道」を少し行き、シダクラ橋を渡り、社の脇からシダクラ沢に降りて右岸に移り、ここから送電線巡視路をたどるのですが、なかなかの登りです。キックステップを試みても10センチ程の新雪では、つま先が土をわずかにほじるだけで、あまり役に立ちません。「奥多摩の山って、どこも取り付きから急登なのよねー」と言うのは、奥多摩の尾根に精通するKSさん。途中、送電鉄塔を経てさらに20分程登って最初のイッポン。
 そこからも尾根を登って登って、雪の付いた岩にてこずりながら810m地点についたのは10:33でした。ここで北東へのびる尾根と合わさり、栃寄方面から上がってきたらしい単独者の足跡が現れました。目指すのは私たちと同じ方向で、以降このトレースをたどっていくこととなります。一休みして、ここからは少し下ってまた急登です。
「これくらいの斜面だとピッケルがいいよね」「来る前は『奥多摩の山でピッケルなんて恥ずかし~い』なんて言っちゃったけど・・・」
「これは雪山の良い歩行訓練になるね」
「ルートができている八ヶ岳より難しいかも」と口々に話しながら頑張りました。尾根が細くなって1,062m地点着、休憩。
御前山で雪山歩行訓練!  この先では、忠実に先行者のトレースをたどっていたWNさんが尾根をはずれ、斜面を滑り落ちそうな場面もありましたが、最後の急登を登り切り、傾斜が緩んできたところで「アセビの広場」に出ました。ここで栃寄からの一般道と合流し、このあとはもうエアリアマップにある実線道で目前の惣岳山を目指します。惣岳山からは登山者数組と行きかい、さすがににぎわっています。そして、最後のひと登りで13:30御前山頂上でした。風もなく、そんなに寒くなかったので、お汁粉は頂上で作ることに。登りにちょっと時間をくってしまったので、大急ぎでお汁粉作成。ご膳汁粉ではなく、こってりとした田舎汁粉です。女3人が持ち寄った漬物が、これまたおいしくて、瞬く間に完食でした。
 さて下山です。予定は沢沿いの道なので、この雪でどうなんだろうと、奥多摩湖へ下りることも考えたのですが、「一般ルートでしょ。大丈夫よ」とのKSさんの一言で勇気を出し、予定通りのコースで下山しました。雪があるのが、かえって歩きやすいくらいでした。
 境橋バス停に16:10に着き、16:27のバスに乗り、奥多摩駅前で<お疲れ様!乾杯!>をして帰ってきました。
 初リーダーにお付き合い下さった皆さま、ありがとうございました。

〈コースタイム〉
惣岳バス停(08:50) → シダクラ橋(09:00) → 送電鉄塔6号(09:20) → 810m地点(10:35) → 1,062m地点(11:50) → 惣岳山(13:10) → 御前山(13:30)<お汁粉タイム>(14:10) → 栃寄ノ大滝(15:05) → 境橋バス停(16:10)


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