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編集後記

 この号より「岩つばめ」編集補佐のお手伝いをさせていただくことになりました。私に編集なんて出来るかな?という心配もありましたが、校正状況が常に把握できる便利なシステム「岩つばめの巣」の使い勝手の良さや、峯川編集長に助けられ、不安は徐々に解消されてゆきました。そして今では、書きあがったばかりのフレッシュな原稿を逸早く読ませていただける恩恵に与り、楽しく作業しています。微力ではありますが、これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
 さて、この3月、東日本を襲った大震災の影響で三峰でも数多くの例会が中止を余儀なくされました。あまりにも大きな破壊力に、改めて自然の厳しさ恐ろしさを知ったと共に、深く傷つき狼狽える人間たちを励ますかのように何時もとなんら変わることなく咲いた春の小さな花々の逞しさと優しさに慰められもしました。
 ところで、地震当日は首都圏でも交通機関が麻痺し帰宅できなかったり、徒歩で帰られた方も多かったのではないでしょうか?かく言う私も都心の職場から自宅まで約15キロの道のりを3時間程かけて歩きましたが、三峰に入会して約1年、山で鍛えた脚のおかげで楽勝でした!

(渡辺(智))

 今年は梅雨明けが早く連日の猛暑にあえいでいます。こういうときは大きな沢で存分に水と戯れたいのですが、今は事情があってそれができず、仕方がないので近所のプールへ通っています。でも屋内の25mプールを往復しているだけだと飽きてきてしまいます。沢がかなわなくても、せめてどこかに水温が低い屋外プールはないものかな。

(天城)

 大阪へ赴任して1年経った。最近行った山は、大和葛城山(959m)。この山の神様(葛城明神)は、能では、女のしかも醜女となっており、役行者に葛城から吉野へ岩橋を掛けることを命じられたものの、自分の姿が醜いのを恥じて、顔の見えない夜だけ仕事をしたので期限に間に合わず、役行者の怒りを買って蔦葛で身を縛られて苦しんでいるということになっている。
 神様のくせに自分の容姿を気にするなど、なぜかとても人間臭い。月と雪の幻想的な能なのだが、この日はとても暑かった。山頂からは大阪湾、関空の向こうに淡路島、六甲山、振り返れば奈良盆地に可愛い大和三山、大峰山、すぐ隣に金剛山がよく見えた。でも、能の風情はまったく無く、やはり季節違いだったか。

(西尾)

 3月に発生した東日本大震災は私にとって本当に衝撃であり、様々な思いをいたしました。実際、山に行く衝動さえも消え失せてしまいました。しかし、心落ち着き山に行くと今までと全く変わらない姿で迎えてくれました。静かに心を落ち着かせて深呼吸をすると、人間のちっぽけさを感じました。しばらくは少しでも山に身を置いてゆっくりできる時間が作れればいいなあと思っています。来年にかけてプライベートで色々と忙しくなり山にいけなくなるかなあと。

(峯川)

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