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山スキー・谷川岳芝倉沢転じて熊穴沢
荻原 健一

山行日 2011年4月10日
メンバー (L)荻原、成田(義)

 前日の夜、いつもの東所沢駅に集合。ロープウェイ駐車場に向かう。ここは最近、夜間のエレベーターが使用禁止で6Fまで歩いていかなければならないのが、ちょっとネックだ。翌朝7時の始発で出掛ける予定だったが、いつまでたっても窓口が開かない。よくよく見てみると地震による節電の影響で始発は8:30になっていた。更に地震後、自粛していた人達が、この週に一気に入山したようで大渋滞だ。
 結局板を履いて登り始めたのは9:30くらいになってしまった。その後は天神尾根を順調に登り3時間くらいでトマの耳へ。天気は快晴で展望も素晴らしいが、気温は高過ぎるくらいだ。ここからは通常板を背負ってピッケル、アイゼンで行くのだが高い気温で雪がグサグサ。オキの耳から先は踏み跡もなくなり潜りまくってなかなか進まない。あまりにひどいので板に履き換えるが、岩なども出ておりこちらも苦労する。
雪がグサグサで板に履き換えて登る  そうこうしていると向こうからたくましい女性二人組が歩いてくる。よく見ると剱岳北方稜線に向けてトレーニング中の飯塚、大田女史ではないか!彼女たちも苦労したようで茂倉岳からなんと3時間かかってここまで来たようだ。と、いうことで、この先も大変そうだし時間も迫っているので、芝倉沢はさっさとあきらめて、ここから引き返し熊穴沢を滑って帰ることとする。トマの耳直下の大バーンを爽快に滑り、避難小屋のあたりより熊穴沢に入る。沢の中は途中からデブリだらけなので右側からトラバース気味に降りていく。西黒沢に合流してからもデブリは更にひどくちょっと緊張する。雪が重くなり、もうそろそろ嫌になる頃、ロープウェイ駅手前の車道にぽっと出て終了となる。成田さんは熊穴沢は2回目とのことだったが、私は初めてであり結構楽しめた。芝倉沢は来年挑戦しよう!

芝倉沢はあきらめて熊穴沢を滑降

〈コースタイム〉
天神平駅(09:30) → トマの耳(12:30) → オキの耳の先(13:30) → トマの耳【滑降開始】(14:00) → ロープウェイ(15:30)


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