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沢登り・丹沢 葛葉川本谷
さとう あきら

山行日 2011年4月23日
メンバー (L)佐藤、森田(温)、渡辺(智)、エドワーズ、曾、原口

 沢登りのシーズンインに備え、沢用装備や体ならしにと企画してみた。超初級の沢登りというふれ込みである。募集してみたところ、初心者に加え経験豊富な森田さんも参加してもらえることになり、あー良かった。
 朝8時に秦野駅に集合し、タクシーで葛葉の泉公園へ。ここで装備を付け入渓。予想通りにどの滝も適度に易しく、先頭をぐいぐい歩くともよさんはニコニコ顔の連続だ。ブリッ子風に手首を少し上に曲げ、石の上を跳ねていく。
 若手のエドワーズさんや森田さんはあくまで水線沿いにこだわり、滝は直登だ。陽光に輝くしぶきを浴び、シャワークライミングも気分爽快の様子である。
富士形の滝にて  全くの初体験の曾さんも、滑る岩や泥壁には苦労しながらも、今までとは全く違う登山スタイルに感激しているようだった。
 林道の橋をくぐり、さらに登るとF10 の富士形の滝。どこから見ると富士の形に見えるのかと皆で首をかしげながらも、一応の記念写真ポイントのようなので、はいポーズ。
 さらに登ると二股。左側に矢印の看板があり、そのすぐ上でまた二股。ここにはマークはないし本流は右だよね、と右に進むと次第にガレて傾斜も急になってきた。何度か来ている森田さんのアドバイスに従い運動靴に履き替え、かすかな踏跡の続く尾根にルートを求める。すると二ノ塔からの縦走路に突き上げ、5分ほどで三ノ塔頂上だ。
 予定時刻ちょうどの午後1時到着。原口さんがフグ鍋を準備して待っていてくれ、早速皆でごちそうになった。沢登り後の頂上で豪華フグ鍋なんて、ほおが落ちそうで幸せ一杯。原口さん、我々のために重い材料、水、バーナーや鍋まで一切を一人で担ぎ上げてくれてありがとうございます。
 頂上には最近刊行された山ガール向け雑誌の編集者が来ており、皆の非常食の取材をしていた。これが自分の非常食、と原口さんがフグ鍋をふるまったら、もう大感激。今度は頂上宴会の特集もお願いね。
 「ちなみに沢登りしたことある?」と聞くと、縦走しか経験がないとのこと。沢屋は異臭を放つので山ガール向けではないんだろうねと妙に納得。その後、三ノ塔尾根を大倉に下山し、渋沢で解散となった。

〈コースタイム〉
入渓(09:00) → 林道下(10:30) → 三ノ塔(13:00~40) → 大倉(15:30)


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