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山スキー・乗鞍岳
箭内 忠義

山行日 2011年6月5日
メンバー (L)箭内、藤井

6月5日(日)快晴
 4月の連休では焼岳を滑り、続いて乗鞍岳にも挑戦したが、悪天候のため肩の小屋口まで行き途中敗退となった。
 今回は再挑戦なのだ。なぜ再度登るかというと乗鞍岳が百名山だからなのである。百名山に挑戦しているのだ。
 昨夜、藤井さんの車で三本滝まで来てテントを張った。
 朝、8時20分、三本滝からバスで位ヶ原まで行くつもりだったが、バスは更に上の肩の小屋口まで運んでくれた。標高およそ2,600mになる。3,026mの頂上まであともう少しだ。バスは4台が連なり乗客を運んでくれた。最後の山スキーを楽しもうとする人が多いのだ。
 バスから降りると、そこはまさに前回悪天候の中登ってきた最終地点だった。今回はその続きを登ることになる。
 バス4台から吐き出された登山客が三々五々歩き始めると、乗鞍岳、剣が峰に向かってアリの通り道のようなルートができた。アリの通り道は2本あり、1つは剣が峰に向かい、もう1つは肩の小屋に向かっている。スキーヤーは皆剣が峰に向かっている。
 私たちも勿論、目の前に聳える剣が峰に向かい歩き始めた。先頭は前回も今回も藤井さんなのだ。藤井さんは歩くのが速いのだ。俺は見る間に離されてしまうのだ。痩せなくては、普段から少しでも運動しなくてはと思うが全然やらず、毎晩飲んだくれていると、腹はぷっくりと出て、歩くのも疲れて遅くなるのだった。
 正確には蚕玉岳と朝日岳のコルを目指し、東側から回り込むように登って行った。途中で雪がきれ、ちょっとの間、板を担ぐことになった。これがメチャに疲れた。ルート判断ミスというやつだ。一度休憩し気合いを入れて蚕玉岳まで何とかたどり着いた。
 ここから目の前の剣が峰までは、板をデポ空身で行った10分もかからず頂上に立てた。
後ろに見えるのが剣が峰、頂上です  360度の展望で気持ちが良かった。1つやり遂げた充実感があった。滑りは、雪がザラメ状で気持ちよく滑れた。あっという間に肩の小屋口までついてしまった。位ヶ原小屋まで滑り下りようかと迷ったが、どの程度雪が付いているのか不明だったので、肩の小屋口で終了とした。お疲れ様でした。


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