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山スキー・蓮華温泉
永岡 恵二

山行日 2011年4月29日~5月1日
メンバー (L)荻原、斎藤(吉)、高橋(俊)、三澤、高木、深谷、永岡

【1日目】
 栂池の駐車場に着くと、すでに新潟の俊ちゃんも到着していて、ゴンドラが動き出すとすぐにゴンドラに乗って出発できた。
 ゴンドラで上ったら、天狗原までは登り。この前クライミングサポートの存在を知り、今回、初めてクライミングサポートを使っての登り。快適この上なし!
 でも、その快適さは天狗原まで。天狗原から蓮華温泉までは、下り。スキーに来ているのだから、下りこそ楽しむところ、へなちょこテレマーカーの自分には辛いだけ。曲がれない→曲がると転ぶ→転ぶと疲れる→疲れるから曲がれないの繰り返し・・・。全く余裕のない滑り(転び)で何とか蓮華温泉に到着。
 しかし、蓮華温泉直前の橋で、ちあき姉さんが転んで、膝を負傷。翌日の雪倉は諦めざるを得なくなってしまった。
 蓮華温泉に到着すると男組(荻原さん、茂吉さん、俊ちゃん)はテント泊、へたれ組(三澤さん、高木さん、ちあきさん、永岡)は小屋泊に分割。
 転びまくって、皆さんを待たせたにも拘らず到着が早かったため、宴会の時間は十分にあった。
 幕場にある物置小屋(?)の周りに雪がないところにテントを張って、へたれ組も集まって1回目の宴会スタート。各自いろいろなつまみを出して、ほどほどに盛り上がった。
 少し寒くなってきたところで、温泉に入ることに。テント泊の男組は、小屋の裏を登っていかなくてはならない外湯。へたれ組は当然ぬくぬくの小屋の内湯。
 それぞれ温泉を楽しんだ後、小屋の談話室で2回目の宴会スタート。このころになると、お酒もかなり回っていて、大きなことをいう人も現れてきた・・・M氏である。滑りが全く駄目な自分をサポートするので、雪倉に行くように勧める。下りの駄目さ加減に絶対の自信がある自分は、みんなの足手まといになることから、拒み続けたが、行けるところまでとの条件で、雪倉についていくことにした。

【2日目】
 6時に小屋の前に集合の予定が、へたれ組は6時に起床。
 前日雪倉に行く気満々だったM氏は部屋で横になったまま動かない・・・。これで雪倉には行かなくて済んだ・・・ほっ・・・。
 8時過ぎ、三澤さんが起きて、高木さんと3人でようやく小屋周辺をスキーで1時間ほど散策。ちあきさんは、膝の故障の為、小屋で待機。前日、クライミングサポートの威力で、スキーを履いての登りには自信がついたが、肝心のすべりは全く話にならない自分は1時間の散策後、小屋の短い斜面で、すべりの練習。少し滑っては、転び、斜面を登って、また少し滑っては転ぶの繰り返し。1時間もやっているとさすがに飽きて、小屋に戻った。
 小屋に戻ると、女性2名は外湯に出かけて行った。1時間ほどすると戻ってきて、次は自分がビールを持って外湯に出かけた。外は雨が降っており、いまいち気が乗らない。風呂はぬるく、寒くてなかなか湯船から出られない。しばらくすると、今度は雷が鳴り始めた。雪倉方面を見るとすっかり雲の中。風も強いし、本当に男組について行かなくてよかったと安堵感とビールで湯船でうとうと・・・。
 何分寝たのかわからないが、相変わらず雨も雷も鳴り止まない。雨がやんだら風呂から出ようと思っていたが、諦めて雨の中着替えて小屋に戻った。小屋に戻るとすでに男組は風呂に入ってみんなと宴会中。
 どうも途中まで行って、別パーティーの1人が目の前で強風で吹き飛ばされた為、断念して戻ってきたとのこと。怪我もなく戻ってきて本当によかった。

【3日目】
 朝から何となく天気がよくない。当初の予定では、金山沢に行くところを取りやめて、栂池に戻ることに。
 1日目、自分だけが辛かった天狗原から蓮華温泉までのくだりを逆に登っていく。快適に進んでいったが、どんどん天候が崩れてきて、天狗原につくころは、ホワイトアウトに。だが、しばらくすると一瞬パーッと霧が晴れ、前方の見通しが開けた。みんなここぞとばかりに滑りだした。自分を除いて・・・。1ターン、2ターンで転びまくっている自分をみんな寒い中、早くしろと追い立てるような目線を送られながら、何とか下山。
 スキーに行ったのに、下るより登りの方が楽しいという変なスキーツアーでした。


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