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沢登り・西丹沢 マスキ嵐沢
さとう あきら

山行日 2011年月7日9日
メンバー (L)佐藤、小山、天城、紺野、渡辺(智)

 西丹沢のマスキ嵐沢は沢床が美しいことに加え、最上部のツメにヤブコギがないということで、この10年位前から注目を浴びてきた初級の沢だ。アプローチは小田急線新松田駅からバス1時間以上に加え、出合まで徒歩30分と近くはないが、シャワークライミングも楽しめ、盛夏向けの人気沢とのこと。
 ちょうど梅雨明け初日の抜けるような青空と重なり、快適沢登りを楽しんできた。
 新松田駅8:25のバスに乗車し、大滝橋で下車。入渓10時半。前評判通りの白い花崗岩に流れる水は明るく澄み、息をのむような美しさだ。川床のフリクションもよく効き、水流が白く光るスラブ滝も快適に直登できる。前を歩く智世さんも、いつものように手首をちょっぴり上に曲げ、楽しそうに登って行く。
F3前にて  F3(2段15m)では少し傾斜があったため、念のためロープを出すが、皆スタスタと登り、上での確保も忙しい。F4(2段9m)では紺野さんが華麗にリードし、残りはプルージック登攀。気温もどんどん上がり、シャワークライミングが心地よい。
 そのすぐ先のF5 付近で水が涸れてきて、昼食がてらの1本となった。まだ1時間しか歩いていないのに沢の半分は来たようで、小山さんからも、「いやぁ~、これは良い調子ですねぇ~」などと楽勝セリフが飛び出す。
 が、再び歩き出して失敗してしまった。その先の枝沢にうっかり入ってしまい、ズルズルのツメを登るはめに。結局、権現山の頂上直下にまで上がってしまったのだ。12:50。地形図をちゃんと予習していなかったのが原因です。
 下山開始13:15。快適な送電線の管理路を下り、西丹沢バス停着14:25。バスで山北まで下り、駅前のさくらの湯に入浴し、初夏の沢登りでかいた汗をビールで補給した。
 その後、新松田で一旦解散したものの、まだ日は高い。天城さんのなじみの飲み屋が近くにあるので行こうということになる。粋な小料理屋で、なかなかつまみもうまい。ちょっと一杯のつもりが楽しい話に杯を重ねることになり、結局帰宅は22時近くになってしまった。
 皆さん、お疲れさま。


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